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残り4試合で決まる最終週、W杯最優秀守備のウィリアムズが持ち帰った伏線

 

ベルリンでの2週間が終わり、WNBAのレギュラーシーズンが最終週に戻ってきます。この中断期間でもっとも株を上げた一人が、ゴールデンステート・ヴァルキリーズのギャビー・ウィリアムズでした。フランス代表として銀メダルを手にしただけでなく、FIBAから大会最優秀守備選手に選ばれ、さらに大会ベスト5にあたるオールスターファイブにも名を連ねています。守備の人として知られてきた存在が得点でも大会の頂点に立ったというのが今回の面白さで、その評価を丸ごと抱えて帰ってくる事実が、残り4試合の意味を少し変えた印象があります。

112得点という総得点王、そして決勝までの3試合

ウィリアムズは今大会の総得点112でトップに立ち、平均18.7得点は全体3位でした。守備の看板を掲げながら、攻撃でもチームの主砲だったことになります。ノックアウトステージの3試合を追うと、準々決勝の中国戦は90対61の快勝で14得点7リバウンド2スティール、準決勝のドイツ戦は86対64で22得点5リバウンド5アシスト4スティール、そして決勝のアメリカ戦は79対97で敗れながらも20得点7アシスト3スティールを記録しています。勝った試合も負けた試合も、二桁得点と複数スティールをきっちり残しているのが彼女らしいところです。

チームとしても、フランスは銀メダルという結果を残しました。ヴァルキリーズ公式サイトはこれを「同国のW杯史上最高の成績」と記しています。ヴァルキリーズの同僚ジャネル・サラウンも平均11.2得点5.8リバウンド、3ポイント成功率46.4%でオールセカンドチームに選出されました。一方で、ヴァルキリーズのヘッドコーチであるナタリー・ナカセとアスレティックトレーナーのケイトリン・ノックスは、決勝で勝った側、つまりアメリカ代表のスタッフとして5大会連続の金メダルに関わっています。同じロッカールームの仲間が決勝で敵味方に分かれていたわけで、再合流後の練習はさぞ気まずく、そして楽しいのだろうと想像してしまいます。

99.9という守備効率、ヴァルキリーズが積み上げてきたもの

ベルリンでの評価が単発の偶然ではないことは、所属チームの数字が裏づけています。ヴァルキリーズの守備効率は99.9で、2位のミネソタ・リンクスに3.5もの差をつけています。1試合あたりの失点75.6はリーグ最少です。8月末までの時点で、ニューヨーク・リバティを60失点、リンクスを66、インディアナ・フィーバーを75、ワシントン・ミスティックスを49に封じており、いずれもその相手のシーズン最少得点でした。守備が「Valkatraz」と呼ばれている理由がよくわかります。

個の力だけではありません。ゴール下のカイア・ストークスはブロック率7.5%でリーグ3位につけ、1試合あたり2.3のストックス(スティールとブロックの合計)を稼いでいます。ウィリアムズがパスコースに入り、ヴェロニカ・バートンが外で執拗に絡み、最後にストークスが待っているという三段構えです。創設2年目のチームがこの完成度に達したこと自体が異例で、偶然の産物ではないと見るのが自然でしょう。

ただし、弱点も明確です。平均得点82.5はリーグで下から2番目、プレーオフ進出チームの中では攻撃効率が下から2番目という数字が出ています。守り切っても点が伸びない構図は、短期決戦での危うさを含んでいます。

最終週の4試合と、DPOY投票への静かな影響

最終週に入る時点の順位は、リンクスが31勝9敗で首位、ヴァルキリーズが29勝11敗で2位、ラスベガス・エーシズが27勝13敗で3位です。ドリームとフィーバーが26勝14敗で並び、リバティ、ミスティックス、ウィングスの3チームが24勝16敗で6位から8位に固まっています。8チームの進出はすでに確定しており、残り8日間の争点はシードとホームコートだけです。

ヴァルキリーズの残り4試合は、ポートランド、シアトル、ポートランド、ロサンゼルスと、すべて敗退が決まった相手です。日程は最上級に恵まれています。それでも首位は簡単ではありません。4連勝したうえでリンクスが3敗以上する必要があり、しかも直接対決は3勝1敗でリンクスがタイブレークを握っています。逆に足元では、エーシズが今季ヴァルキリーズに3勝0敗と勝ち越しているため、2ゲーム差を詰められて並ばれた時点で2位の座が入れ替わります。楽な日程だからこそ、1敗の重みが普段より大きい最終週です。

そしてもう一つ、今回のベルリンでの受賞がじわりと効いてきそうなのが、WNBAの最優秀守備選手の投票です。投票はあくまでレギュラーシーズンの働きで決まるものですし、国際大会の結果を持ち込むのは筋違いという意見にも一理あります。ただ、守備の貢献はスタッツに出にくく、投票者の印象に左右されやすい賞でもあります。FIBAという第三者が公式に大会最優秀守備と認定した事実は、投票用紙に向かう記者の頭の中で順番をひとつ入れ替えるくらいの力は持つのではないでしょうか。対抗馬のエイジャ・ウィルソンは過去3度の受賞歴を持つ絶対的な存在ですが、エーシズのチーム守備効率が6位にとどまっている点は、チーム単位の説得力で見れば不利に働きます。個の圧倒力を取るか、リーグを支配したチーム守備の中心を取るか。今季のDPOYは全賞のなかでもっとも割れそうです。

最終週と、プレーオフ開幕までのスケジュール

レギュラーシーズンは9月24日(現地時間)に5試合で幕を閉じ、プレーオフは9月27日に開幕します。1回戦は3戦2勝制で、ホームの振り分けは1勝ずつ交互に行う1-1-1方式です。第4シードが第1戦と、もつれた場合の第3戦をホームで戦えるため、4位と5位の差は例年以上に大きくなります。現時点の並びのままなら、2位のヴァルキリーズは7位のミスティックスと1回戦で当たります。ヴァルキリーズは金曜から実戦に戻ります。ベルリンで頂点に肉薄した守備がベイエリアでも再現されるのか。最終週はその答え合わせから始まります。

引用:https://valkyries.wnba.com/news/https-valkyries-wnba-com-news-valkyries-fiba-world-cup-tracker-ballhalla-in-berlin-sept-14-2026

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