現地時間9月17日(木、日本時間18日)、アトランタ・ドリームのライン・ハワードがコネチカット・サンとの一戦で、WNBAのシーズン最多3ポイントシュート成功記録を塗り替えました。第4クォーター残り6分45秒、0/8と沈黙していた3ポイントシュートをついに沈めた瞬間、ベンチで両手を突き上げたハワードの表情には、安堵とも歓喜ともつかない複雑な感情がにじんでいました。数字だけを見れば「記録更新」の一言で片付けられる出来事ですが、その裏には今シーズンずっと記録を塗り替え続けてきたハワードの執念が透けて見えます。3ポイントシュートが主役になりつつある近年のWNBAにおいて、この一本は象徴的な意味を持つ記録更新だったと言えるでしょう。
129本目で刻んだ新記録
ハワードがこの日決めた3ポイントシュートは、今シーズン41試合目での129本目でした。これにより、ニューヨーク・リバティのサブリナ・イオネスクが2023年に樹立した「1シーズン128本(36試合)」の記録を更新しました。記録がかかった一本は、決して楽な状況で生まれたものではありません。この日の終盤にかけて3ポイントシュートが8本連続で外れ続け、ようやく決めたのがこの記録の一本だったのです。決めた瞬間、ハワードは「やっと」と言わんばかりに両手を突き上げてベンチに座り込み、しばらく興奮を隠せない様子を見せました。コート脇に退いた際には、チームメイトから3ポイントのジェスチャーで祝福のシャワーを浴びる場面もありました。苦しい展開の中で掴んだ記録だったからこそ、チーム全体で喜びを分かち合う光景が印象的でした。
シーズンを通じて刻んできた記録ラッシュ
今シーズンのハワードにとって、今回の記録更新は決して突然の出来事ではありません。8月10日には、シーズン100本目の3ポイントシュートをわずか31試合で達成し、自身とダイアナ・トゥラーシが共有していた「33試合での到達」という従来記録を2試合縮めるスピードで通過していました。さらに6月11日には、ニューヨーク戦で決めた1本によってキャリア通算400本の3ポイントシュートに到達し、147試合というスピードで史上最年少での到達者となっています。2022年のドラフト全体1位でドリーム入りしたハワードは、同年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、その後4度のオールスターに選出されてきた実力者です。今回の3ポイント記録更新は、そのキャリアを通じて積み上げてきた実力が、集大成として形になった結果と言えるでしょう。イオネスクが36試合で築いた記録を41試合かけて超えた格好ですが、シーズンを通じたコンスタントな精度の高さこそがハワードらしさとも言えます。
オールラウンドな進化とプレーオフへの視線
今シーズンのハワードは、得点18.3、フィールドゴール成功率41%、3ポイント成功率36.7%、スティール2.4本と、いずれもキャリアハイの数字を記録しています。スティール数はリーグトップで、リバウンド3.8本、アシスト3.6本と、3ポイントシュート以外の項目でも存在感を発揮しています。ドリームのカール・スメスコHCは「3ポイントの記録と聞くとそれが彼女のプレーの中心だと思われがちですが、ハワードはそれ以上のことをやってのけています」と評しており、オールディフェンシブチーム入りへの期待にも言及しています。3ポイントシュートという分かりやすい記録の裏側で、守備面や司令塔としての貢献度も高まっていることこそ、今シーズンのハワードの真の進化と言えそうです。プレーオフは9月27日に開幕予定で、東地区で上位シードを固めつつあるドリームにとって、ハワードのオールラウンドな成長は上位進出を目指すうえで大きな武器になりそうです。
今後の見どころ
WNBAプレーオフは2026年9月27日に開幕予定です。ドリームはレギュラーシーズン終盤を戦いながら、シード順位確定に向けて残り試合に臨みます。3ポイントシュートに加え、守備でもリーグトップクラスの働きを見せるハワードが、開幕後のプレーオフでどこまで勢いを持続できるか注目です。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/rhyne-howard-breaks-sabrina-ionescus-011610004.html

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