導入
2026年9月20日、クリプト・ドットコム・アリーナのスター・プラザに、新しい銅像がひとつ加わりました。主役はリサ・レスリーです。スパークス対ポートランド・ファイア戦の開始前に行われた除幕式で、レスリーはついにこのアリーナの「殿堂」に名を連ねることになりました。マジック・ジョンソンやコービー・ブライアント、ウェイン・グレツキーらが並ぶスター・プラザにWNBA選手の銅像が置かれるのはこれが初めてで、率直に言って、遅すぎたくらいの表彰だと感じます。1990年代から2000年代にかけて女子バスケットボールの認知度を切り開いた功労者に、ようやくふさわしい形の敬意が示された一日でした。
除幕式の中身と、数字が語るレスリーの偉業
除幕された銅像は彫刻家のジュリー・ロットブラット・アムラニーとオムリ・アムラニーが手がけたもので、スター・プラザに立つ計16体のうちの1体となりました。マジック・ジョンソン、ウェイン・グレツキー、オスカー・デ・ラ・ホーヤ、シャキール・オニール、コービー・ブライアント、カリーム・アブドゥル=ジャバーといった顔ぶれの中にレスリーの姿が加わる意味は小さくありません。
現役時代のレスリーの実績を数字で振り返ると、その凄みが改めて際立ちます。オールスター選出8回、シーズンMVP3回、2001年にスパークス初優勝をもたらし、2002年には連覇を達成しました。同じ2002年にはWNBA史上初のダンクを成功させた選手としても記録に名を刻んでいます。スパークス一筋で12シーズンをプレーし、2010年には背番号9が永久欠番となりました。さらに1996年のアトランタ大会を皮切りに2000年、2004年、2008年と4大会連続でオリンピック金メダルを獲得しており、代表としての実績も歴代屈指です。除幕式でレスリー本人は「私を育ててくれた街ロサンゼルスに、こうして永遠に刻まれることほど誇らしいことはありません」と語り、地元への思いをにじませました。
スー・バードとの比較に見える、WNBAの地位の変化
WNBA選手の銅像という文脈で欠かせないのが、2025年にシアトルで除幕されたスー・バードの銅像です。バードが史上初のWNBA選手による単独銅像となり、レスリーは今回、リーグ全体では2人目、そしてクリプト・ドットコム・アリーナという特定の会場では初のWNBA選手という位置づけになりました。マジック・ジョンソンも今回の除幕にあたり、レスリーはプレーだけでなく自ら切り開いた道と打ち立てた基準によって女子バスケットボールを新しい高みへ引き上げた先駆者だ、という趣旨のコメントを寄せています。NBAのレジェンドたちと肩を並べる形での表彰は、単なる名誉というより、女子スポーツの記録と記憶がようやく男子スポーツと同じ土俵で語られ始めた証だと捉えるべきだと思います。奇しくも同じ9月20日には、スパークスでレスリーの後を継いできたネッカ・オグウムイケの今季限りでの引退を称えるセレモニーも重なっており、世代をまたいだ継承の物語がこの一夜に凝縮されていました。
今後の展望——次に銅像が建つのは誰か
バードとレスリーに続く形で、今後もWNBAレジェンドの銅像化は続いていくと見るのが自然でしょう。ダイアナ・トゥラシやキャンディス・パーカー、タミカ・キャッチングスといった殿堂入り選手たちの名前も、遠くない将来にこうした形で語られる可能性があります。背景にあるのは、放映権収入の拡大やケイトリン・クラーク効果による観客動員の急増など、ここ数年でリーグ全体の商業的な価値が跳ね上がったという現実です。レスリーの現役時代、女子バスケットボールがここまでの規模でビジネスとして扱われることを想像できた関係者は少なかったはずです。銅像という「動かない記録」が増えていくことは、それ自体がWNBAという競技が積み重ねてきた歴史の厚みを可視化する作業であり、今のスター選手たちにとっても自分たちの功績がどう記憶されていくかを考えるきっかけになるはずです。
観戦情報
除幕式に続くスパークス対ポートランド・ファイア戦は、クリプト・ドットコム・アリーナで現地時間9月20日に行われました。今季のスパークスにとっては消化試合的な位置づけの一戦ではありますが、レスリーの銅像除幕とオグウムイケの引退セレモニーが重なった特別な一日として、多くのファンがアリーナに詰めかけました。今後もスター・プラザに新たな銅像が加わるニュースがあれば、このブログで随時お伝えしていきます。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/lisa-leslie-statue-unveiling-reminder-110232974.html

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!


