9年間封印してきたテクニカル、スチュワートが見せた執念の代償

 

ニューヨーク・リバティが敵地でアトランタ・ドリームに84-95で敗れた一戦は、スコア以上に後味の悪い幕切れとなりました。エースのブリアナ・スチュワートが試合終盤にテクニカルファウルを受け、それが実に9年ぶりの出来事だったことが判明したのです。しかも本人は試合後、原因を作ったのはエンジェル・リースだと名指しし、「罰金は向こうが払うべきだ」と言い放ちました。プレーオフ進出争いが佳境を迎えるこの時期に、感情を隠さずぶつけたスチュワートの姿は、彼女の負けず嫌いな一面を改めて浮き彫りにしました。

終盤2分、ノーコールが生んだ火種

問題のシーンが起きたのは、残り2分を切り、リバティが8点のビハインドを追う場面でした。スチュワートがドライブからのプルアップジャンパーを狙ったところ、リースがボールを弾き飛ばして奪いました。リプレー映像ではリースの手がスチュワートの手首に接触していたようにも見えましたが、審判はファウルを取らず、ドリームの流れを止めることができませんでした。納得のいかないスチュワートが激しく抗議し、その結果として与えられたのがテクニカルファウルです。

この一戦でスチュワートは27得点14リバウンドと存在感を示していましたが、チームは84-95で敗戦しました。この敗北によってリバティはプレーオフ1回戦のホームコートアドバンテージを手放す形となり、逆にドリームは上位シード争いで存在感を強めています。試合後の会見でスチュワートは「あれは間違いなくあのノーコールに対するものだった」と述べ、席を立ちながら「エンジェルが私の罰金を払うべきだ」と言い残しました。

2017年以来、キャリア3度目のテクニカル

スチュワートにとって今回のテクニカルファウルは、キャリアを通じてまだ3度目という珍しい出来事です。前回受けたのは2017年、まだシアトルでプレーしていたキャリア2年目のシーズンにまで遡ります。9年間、感情のコントロールで安定した実績を積み上げてきた選手が、シーズン終盤の大一番でそれを崩したという事実は、それだけこの一戦への懸ける思いが強かったことの裏返しとも言えます。一方のリースは今シーズンもたびたびテクニカルファウルを取られており、対照的な「前科」の差が今回のやり取りをより興味深いものにしています。

スチュワートは今月上旬にドイツで行われたFIBA女子バスケットボールワールドカップでアメリカ代表を牽引し、MVPに輝いたばかりです。世界最高峰の舞台で圧倒的な実績を残した直後にWNBAへ復帰し、連日ハイレベルな戦いを続けてきた疲労も、今回の激しい感情表現の背景にあった可能性は否定できません。

プレーオフ目前、火種は消えるのか

ホームコートアドバンテージを失ったリバティにとって、残りレギュラーシーズンの過ごし方は非常に重要な意味を持ちます。今回のような審判判定を巡る不満は、プレーオフの厳しい局面でも再燃しかねないテーマです。スチュワート自身、今後同じような場面でどこまで冷静さを保てるかが、チームの浮き沈みを左右するポイントになりそうです。個人的には、今回の発言はリースへの単なる八つ当たりというより、シーズン終盤に差し掛かった緊張感と、世界大会からの連戦による疲労が重なった末の本音だったのではないかと見ています。もしプレーオフでも再び際どい判定が絡む場面が訪れれば、この因縁がさらに掘り下げられる展開も十分に考えられます。

今後の注目カード

リバティは今後もプレーオフ進出を懸けた重要な試合が続きます。今回の一戦の詳細なスタッツやハイライトは試合詳細ページでも確認できます。両チームの因縁がどう決着するのか、残りのレギュラーシーズンにも注目が集まります。

引用:https://sports.yahoo.com/wnba/article/breanna-stewart-blames-technical-foul-on-angel-reese-demands-dream-star-pay-my-fine-125949808.html

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