現地9月23日、アトランタ・ドリームとニューヨーク・リバティが今シーズンのレギュラーシーズン最終戦としてバークレイズ・センターで対戦しました。試合はドリームが83対65でリバティを退け、プレーオフ第4シードを確定させる快勝で幕を閉じましたが、前半終了間際に起きた一つのプレーが、試合結果以上に大きな話題を呼びました。エース、エンジェル・リースが顔面に相手の肘を受けてコートを去ったのです。第一印象としては「大事にならなければいいが」という不安がよぎりましたが、蓋を開けてみればこれはプレーオフを見据えたドリーム首脳陣の冷静な判断だったことが分かりました。
顔面被弾からベンチ直行、試合の詳細
前半残り5.6秒、サブリナ・イオネスクがピック&ロールからドライブを仕掛けた場面で、リースがボールへ手を伸ばした際に、イオネスクの肘が偶発的にリースの顔面へ入りました。当初はイオネスクのオフェンスファウルと判定されましたが、リプレー検証の結果はフレグラントファウル1へと引き上げられました。リースは2本のフリースローを冷静に沈めるとそのままロッカールームへ下がり、前半残りをプレーすることなく終えました。第3クオーター残り6分19秒でベンチには戻ったものの試合に復帰することはなく、この日は16分の出場で6得点(7本中2本成功、3ポイントは1本試投で不成功)、6リバウンド、3アシスト、3スティールという成績で終わりました。カール・スメスコ・ヘッドコーチは試合後、「メディカルスタッフからは復帰の許可が出ていた」としながらも、「後半は休ませる方が賢明だと判断した」と、あえてリースを起用しなかった経緯を説明しました。ドリームはリース不在の後半もアリーシャ・グレイの24得点、ナズ・ヒルモンの16得点を中心に攻勢を継続し、83対65の大差でシーズンを終えました。この勝利でドリームはレギュラーシーズンを31勝13敗で終え、プレーオフ第4シードとしてホームコートアドバンテージを確保、日曜日開幕の1回戦でインディアナ・フィーバーかワシントン・ミスティックスを迎え撃つ準備を整えました。一方のリバティはブレアナ・スチュワートを左膝の張りで欠く中、ジョンクエル・ジョーンズも第3クオーター途中で左足首を痛めて途中交代するなど苦しい展開となり、26勝18敗の第8シードでミネソタ・リンクスとの初戦に臨むことになりました。
500リバウンドという金字塔、リースが積み上げてきた記録
今シーズンのリースは名実ともにリーグを代表するリバウンダーへと成長を遂げました。9月19日には史上初めて単一シーズンで500リバウンドへ到達し、平均でも自己最多となる16.6得点、12.3リバウンド、2.8アシスト、1.8スティールを42試合(いずれも自己最多)で記録しています。リーグ全体のトータルリバウンド数、オフェンスリバウンド数(1試合平均4.8本)、そしてダブルダブル数(32回)のいずれにおいてもトップに立っており、プロ入り3シーズン連続で平均ダブルダブルを達成する安定感を誇ります。8月30日にはシーズン29個目のダブルダブルを記録して当時のWNBA単一シーズン最多記録を更新し、さらに8月24日にはスパークス戦で単一試合最多となる26リバウンド(オフェンス8本、ディフェンス18本)を記録、同日にシーズン通算458リバウンドという当時の単一シーズン最多記録も打ち立てるなど、8月から9月にかけて記録更新を重ねてきました。今回の一件は、そうした歴史的シーズンの終盤に起きたヒヤリとする場面だったからこそ、ファンの間でも一瞬にして緊張が走ったのだと言えるでしょう。
今後の展望、独自考察
今回の判断で見逃せないのは、ドリームがリース抜きの後半でも危なげなく試合を終わらせた点です。順位の懸かった終盤戦であっても主力の負荷を最小限に抑えられる選手層の厚さは、プレーオフでの持久力に直結する材料になります。個人的には、消化試合の後半でリースを温存するという判断こそが、ドリーム首脳陣がこのチームを「リース頼み」ではなく「リースを中心にしつつも厚みのあるチーム」として仕上げてきたことの証明だと感じています。リース自身にとっては今回が初めてのプレーオフ出場となるだけに、コーチ陣が僅かなリスクすら取らなかったのも当然の判断でしょう。第4シードとしてホームコートを得たドリームが、インディアナとワシントンのどちらと対戦するにせよ、リースが万全の状態で初のポストシーズンに臨めるかどうかが、今後のシリーズの行方を占う最大のポイントになりそうです。
今後の日程、観戦情報
プレーオフ1回戦は日曜日に開幕予定で、フィーバーとミスティックスは木曜日にリンクス戦を戦って最終順位を確定させます。ドリームの対戦相手はこの結果を受けて正式に決まる見通しです。リースの状態については今後数日でさらに詳しい情報が伝えられる可能性が高く、初のプレーオフ出場を目前に控えた彼女の調整具合から目が離せません。
引用:[https://sports.yahoo.com/articles/angel-reese-injury-know-dream-031843855.html]

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!



