前半で退いた4点13分、プレーオフ直前のボストンに宿った安堵の兆し

 

インディアナ・フィーバーのレギュラーシーズン最終戦、敵地でのミネソタ・リンクス戦は86-66の大敗に終わりました。試合をめぐってはケイトリン・クラークの不振や采配への疑問が話題になりがちですが、個人的に見逃せなかったのは、主力フォワードのアリーシャ・ボストンが前半だけで姿を消したことです。一時は不安が広がったものの、その裏にあったのはプレーオフを見据えた慎重な判断でした。

前半4点、13分の出場に込められた慎重さ

ボストンはこの試合、前半のみの出場にとどまり、出場時間は13分、4得点3リバウンド1スティールという数字を残しました。後半に姿を見せなかったことで会場やSNSには一時ざわつきが広がりましたが、スティーブン・ホワイト監督は試合後、単なる炎症の再発であり、予防的に休ませたと説明しています。深刻なケガではないと公式に明言されたことは、ファンにとって何よりの朗報だったはずです。

同じ試合ではクラークも18分の出場で2得点、1本中12本という自己最低のシュート成績に終わり、ケルシー・ミッチェルもシーズン通算135本という新記録の3ポイントを決めながら出場時間を抑えられました。主力級の選手たちが軒並み出場を制限された事実は、フィーバー首脳陣がこの一戦の勝敗よりも、既にプレーオフへ照準を合わせていたことを物語っています。26点差という大敗のスコア以上に、ベンチの判断そのものがこの試合の本質だったと言えそうです。

28勝16敗のシーズンを支えた縁の下の力持ち

ボストンは今シーズン、フィーバーのフロントコートを支え続けてきた存在です。チームは最終的に28勝16敗、東カンファレンス6シードでレギュラーシーズンを終えました。ここ数試合はクラークやミッチェルの得点力に注目が集まりがちですが、リバウンドとインサイドディフェンスでチームを下支えしてきたのはボストンにほかなりません。

シーズン終盤に主力選手が予防的に欠場や時間制限を選ぶ判断は、長丁場のWNBAでは珍しいことではありません。疲労が蓄積するこの時期だからこそ、無理をさせない選択が重要になります。特にボストンのようにインサイドで体を張るタイプの選手は、蓄積したダメージがプレーオフ本番で一気に表面化するリスクを抱えています。今回、フィーバー首脳陣がリスクを取らずに早めの決断を下したことは、シーズンを通じてチームを支えてきたボストンへの配慮とも受け取れます。

迎え撃つのは前王者エーシズ、独自の見立て

フィーバーはプレーオフ初戦で、3シードのラスベガス・エーシズと対戦します。エーシズは過去4シーズンで3度の優勝を誇るディフェンディングチャンピオンであり、フィーバーにとっては厳しい戦いになることが予想されます。だからこそ、ボストンのコンディションはシリーズの行方を左右する大きな鍵になるはずです。インサイドで体を張ったプレーができるかどうかで、リバウンドの主導権もペイント内のスコアも大きく変わってきます。

今回の予防的な欠場が功を奏し、初戦から万全の状態でコートに立てるのであれば、フィーバーにとって大きなプラス材料になるでしょう。逆に、もしこの試合で無理をしてプレーを続けていたら、シリーズ序盤で状態を崩していた可能性もあります。個人的には、レギュラーシーズン最終盤でリスクを冒さなかったホワイト監督の判断は、目先の一勝よりも長期的な視点を優先した正解だったと感じています。クラークやミッチェルの出場時間を同時に抑えたことも含め、フィーバーというチームが今、本気でプレーオフを見据えていることの表れではないでしょうか。

注目のプレーオフ第1戦は日曜日開幕

フィーバー対エーシズのプレーオフ第1戦は、現地時間の日曜日に予定されています。ボストンが本来のパフォーマンスを取り戻せるか、そしてクラークやミッチェルとの連携がどう機能するか、注目のシリーズになりそうです。3連覇経験のある強豪相手に、フィーバーがどこまで食らいつけるか、開幕戦から目が離せません。

引用:https://clutchpoints.com/wnba/indiana-fever/fever-news-aliyah-boston-injury-update-good-news-playoffs

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