ケイトリン・クラーク

前半だけで14得点11アシスト、クラークが刻んだプレーオフ史上初の記録

 

現地9月29日、崖っぷちで迎えたエーシズ戦の第2戦で、クラークがWNBAのプレーオフ史に新しい記録を残しました。前半の20分間で14得点11アシストを記録し、1つの試合の前半でポイントとアシストのダブルダブルを達成した選手は、プレーオフの歴史で初めてだといいます。第1戦を17点差で落として後がないフィーバーにとって、この数字はただの記録以上の意味を持ちます。試合の最終結果はこの記事の時点で確認できていないため、ここでは前半の内容に絞って整理します。

前半だけで並んだ数字

Yahoo Sportsによると、クラークの前半は14得点、11アシスト、4リバウンドでした。シュートは10本中4本成功で、3ポイントは6本中2本、フリースローは4本すべて成功です。SI(スポーツ・イラストレイテッド)の報道では、この11アシストはプレーオフの1つの前半での最多アシスト記録にもなっており、その時点でクラーク1人のアシスト数がエーシズ全員の合計を上回っていたとされています。ただしターンオーバーも前半で5つあり、完璧な内容だったわけではありません。

流れを変えたのは、テクニカルファウルの直後でした。SIによれば、クラークはドリブル中にジャッキー・ヤングへ当たってオフェンスファウルを取られ、そこでテクニカルファウルも受けています。ところがその後の前半の残り時間は、フィーバーが28対14でエーシズを上回りました。怒りを引きずるのではなく、プレーの密度を上げたように見える展開です。前半を終えてフィーバーが5〜6点リードして折り返しており、第1戦の前半でエーシズに62点を許した状況から、守備でも明確に立て直しています。

第1戦との対比と、ホワイトHCの言葉

第1戦のクラークは15得点10アシストと、数字だけ見れば悪くありませんでした。それでも6つのターンオーバーを犯し、チームは17回のミスから28失点を喫しています。試合後にはクラークとステファニー・ホワイトHCの発言をめぐって、SNS上で「不協和音ではないか」という憶測が広がりました。

これに対しホワイトHCは、「SNSのノイズは私たちの仕事とは関係がありません」という趣旨の発言をしています。さらに「そうしたことはすべて事実であり得ますが、それは対立があることを意味しません」とも語り、コーチとエースの間に亀裂があるという見方を否定しました。オフェンスがうまくいかなかった部分については、自身のプレー設計の責任にも触れています。この一連の流れを踏まえると、第2戦の前半は、数字で憶測に答えを出そうとしたクラークの意思表示にも映ります。

この記録が持つ意味と今後

3試合制のシリーズでは、第1戦を落としたチームが第2戦を落とした時点で終わります。だからこそ、前半の11アシストという数字は、フィーバーのオフェンスがクラークのパス起点でどれだけ機能するかを示す材料になりました。一方で、5つのターンオーバーと早い時間帯の3つ目のパーソナルファウルは、後半の課題としてはっきり残ります。個人記録が勝利に結びつくかどうかは、後半のミスの数と、エーシズのエイジャ・ウィルソンをどこまで抑えられるかにかかっています。

個人的に注目したいのは、記録そのものよりも、テクニカルの直後に出た28対14という流れです。今季クラークはテクニカルファウルの多さも話題になってきましたが、この場面では感情の揺れがプレーの質を落とさず、むしろ推進力になっていました。もし試合に勝ってシリーズを最終戦に持ち込めれば、この前半は「転機」として語られるはずです。逆に敗れた場合でも、プレーオフ史に残る数字だけは変わりません。

関連情報

シリーズの結果や第3戦の開催日程は、WNBA公式サイトや各放送局の案内で最新情報を確認してください。フィーバーとエーシズのシリーズは日本からも配信で追いかけられるので、ポイントとアシストの両面で試合を動かすクラークの動きにぜひ注目してみてください。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/indiana-fever-star-caitlin-clark-234757689.html

参考:https://www.si.com/onsi/womens-fastbreak/news/caitlin-clark-makes-points-and-assists-wnba-history-in-aces-vs-fever-first-half

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