プレーオフ第1ラウンド第2戦、フィーバーがエーシズを99-89で下してシリーズを1勝1敗のタイに戻しました。試合内容以上に話題をさらったのが、第4クォーターに起きたエイジャ・ウィルソンと会場のファンとの口論です。普段は感情を表に出しすぎない印象の強いエイジャだけに、映像を見たときは驚きました。勝敗が動く大事な局面で、なぜ彼女は足を止めてまで反応したのか。事実関係を整理しながら考えてみます。
何が起きたのか
Yahoo Sportsなどの報道によると、場面は第4クォーター終盤です。ソフィー・カニンガムにペイント内でファウルを受けた直後、エイジャがベースライン際の観客を指さし、言葉の応酬になりました。エイジャにはテクニカルファウルが宣告され、ファンは一度席から外されたものの、その後に席へ戻ることを認められたと伝えられています。具体的にどんな言葉が交わされたのかは、現時点で報じられていません。
試合後のエイジャは、言葉の中身よりも態度が問題だったと強調しました。CLUTCHPOINTSによれば、「口調がありえない。あなたが私に近づいて指をさすべきではない」という趣旨の発言をしています。ファンの発言内容ではなく、身体的に詰め寄られたことへの怒りだった、という説明です。
数字で見る第2戦のエイジャ
この試合のエイジャは22得点、9リバウンド、2アシスト、3スティールでした。フィールドゴールは11本中5本成功にとどまった一方、フリースローは13本中12本を沈めています。ジャッキー・ヤングが31得点でチームトップだったことを踏まえると、エイジャは得点の量よりも、ファウルを引き出して流れをつなぐ役割に回った試合だったと言えます。
対するフィーバーは、ケイトリン・クラークが27得点15アシスト7リバウンドを記録し、25得点15アシストは WNBA史上初と報じられています。ケルシー・ミッチェルが26得点、アリーヤ・ボストンが22得点と、この3人でチーム得点99のうち75を占めました。エイジャが感情を揺らされたのは、こうしてフィーバーに主導権を握られていた最中だったことも見逃せません。
過去との比較と背景
アリーナでのファンと選手の接触が問題になるのは、今回が初めてではありません。Yahoo Sportsは、今季のフィーバー対スカイ戦で元NBA選手のエネス・カンター・フリーダムが観客席から退場処分を受けた出来事にも触れています。放送でも、フィーバーの試合で観客との険悪なやり取りが増えていると指摘されました。リーグ全体の注目度が高まった分、選手の目の前に観客が近づく場面のリスクも上がっている、というのが私の見方です。
エイジャは試合後、あくまで詰め寄られた態度を問題にしています。この一件が単発の苛立ちだったのか、それとも会場の空気そのものへの不満だったのかは、本人の発言だけでは判断できません。筆者の推測を挟めば、シリーズ全体の重圧も影響した可能性はありますが、本人が語った内容ではありません。
今後の展望
シリーズは1勝1敗で、勝者が次に進む第3戦がラスベガスで木曜日に行われます。ホームのエーシズにとっては、観客の後押しを受けられる有利な条件です。一方で、エイジャが感情を引きずれば、ファウルトラブルやテクニカルの累積といった別のリスクも生まれます。
エーシズが勝つためには、エイジャの得点力に加えて、ヤングら周囲の得点源がどこまで安定するかが鍵になります。フィーバーはクラークのプレーメイクが第2戦で機能しており、ここを止められるかが焦点です。ファンの皆さんは、エイジャが第3戦でどんな表情でコートに立つのか、ぜひ注目してみてください。
関連情報
第3戦は現地時間の木曜日、ラスベガスで開催されます。放送や配信の詳細は要確認ですので、公式サイトでご確認ください。

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