オリビア・マイルズ

なぜマイルズは2試合で20本中4本しか決められなかったのか、リーブが名指しした「2人の沈黙」

 

第1シードのリンクスが、プレーオフ1回戦でリバティに2連敗して姿を消しました。敗退の翌日に注目を集めたのは、チェリル・リーブHCが会見で口にした「シーズンを通して最高の2人が、この2試合では機能を封じられた」という趣旨の言葉です。名指しされたのはオリビア・マイルズとナターシャ・ハワード。数字を並べてみると、リーブの言葉が単なる慰めではなく、敗因の核心を突いていたことがよく分かります。

2試合で見えた数字の落差

まず大枠を整理します。第2戦のスコアはリバティ87対リンクス71で、リンクスは第1シードとして初めて第8シードに敗れたチームになりました。ESPNによると、第1シードが最初のシリーズでスイープされるのもリーグ史上初とのことです。

マイルズのシリーズ成績は、第1戦が11得点8リバウンドでフィールドゴール3本成功12本中、ターンオーバー4。第2戦は5得点2リバウンド1アシストで1本成功8本中、出場は17分でした。2試合合計では16得点、20本中4本の成功で、平均8.0得点、1.0アシスト、2.5ターンオーバーです。レギュラーシーズンは平均19.8得点4.7リバウンド6.0アシスト1.3スティールでしたから、得点は半分以下まで落ちた計算になります。第2戦の後半はベンチに座る時間もありました。

ハワードも同じ流れでした。レギュラーシーズンは平均およそ15得点7.6リバウンドだったのに対し、シリーズ全体では合計10得点7リバウンドにとどまっています。チームの得点源と2番手が同時に沈めば、ゲームプランは成り立ちません。リーブが2人の名前を挙げた理由は、ここにあります。

新人王の重みと、初めて味わう壁

マイルズは全会一致で新人王に選ばれ、リンクスの歴史では6人目の新人王です。全体2位指名、23歳のガードがオールスターにも選ばれる活躍でチームを引っ張ってきたことを思えば、今回の2試合の落差は大きく見えます。ClutchPointsは、この2試合のマイルズがリバティのサブリナ・ジオネスクに上回られたと評しています。相手は経験豊富なガードで、プレーオフの圧力を知り尽くしていました。

ただ、マイルズ本人の受け止め方は落ち着いています。試合後には「負けることも、あんな試合をすることも、その一部だと思う」「痛いけれど、こうして学べるのは美しいことだとも思う」と語りました。さらに「自分は新人であって10年目のベテランではないと思い出さなければいけない。もう少し自分に優しくならないと」とも振り返っています。数字の悪さを直視しながら、必要以上に自分を責めない姿勢は、20代前半の選手として頼もしく映ります。

リンクスに残された宿題

今回の敗退は、ESPNの見出しで「3年連続」の早期敗退として扱われています。しかもリーブは同記事の見出しで、今季のチームは成績以上のことをやり遂げたうえで、プレーオフを戦う顔ぶれとしては「まだ正しい組み合わせではない」という趣旨の話をしたと伝えられています。詳しい発言の全文は確認できていないため断定は避けますが、少なくとも2人の中心選手が同時に不発になったとき、ほかの選手が流れを変えられなかったことは事実です。

個人的には、マイルズ本人の資質を疑う必要はないと考えます。レギュラーシーズンで19.8得点を残した選手が、初めてのプレーオフで2試合、20本中4本にとどまった。この落差の理由は、相手の守備が彼女に狙いを絞ったことと、経験の差が重なった結果だと読むのが自然です。次のシーズンに向けては、マイルズがボールを持たない場面でも得点できる仕組みをどう作るかが焦点になりそうです。

皆さんは、リンクスに足りなかったのは経験だと思いますか。それとも、マイルズを支えるもう1人のプレーメーカーでしょうか。ぜひコメントで意見を聞かせてください。

関連情報

今季のWNBAプレーオフは各地で続いており、リンクスを破ったリバティは次のラウンドに進みます。リバティの勝ち上がりについては、当ブログの第8シードによる下剋上の記事もあわせてご覧ください。

※記事内の数字はESPN、ClutchPointsの報道に基づきます。

引用:https://clutchpoints.com/wnba/minnesota-lynx/lynx-news-cheryl-reeve-2-players-rendered-ineffective-sweep-liberty

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