エースのグレイが前半で消えても、ドリームは92対82で勝った。それでも消えない左手の不安

 

WNBAのセミファイナル第1戦で、アトランタ・ドリームがニューヨーク・リバティに92対82で先勝しました。ただ、勝利の喜び以上にファンの心をざわつかせているのが、チーム最多得点のアリシャ・グレイが前半のうちに左手を負傷して退場したことです。勝った試合なのに素直に喜べない、そんな複雑な夜だったと感じます。

前半で姿を消したエースと、後半に爆発した控えの顔ぶれ

グレイは今季平均19点でドリームの得点源を務めてきた31歳のオールスター選手です。第1戦では、スクリーンで強く当たった場面と、ルーズボールに飛び込んだ場面の二度にわたって左手を痛め、前半終了間際にチームから「残りの試合は出場できない」と発表されました。クラッチポインツは指を脱臼したように見えたと伝えていますが、診断結果は公表されておらず、症状の程度は要確認です。

グレイ不在の穴を埋めたのは、ジョーディン・カナダとデワナ・ボナーでした。カナダは25得点を挙げ、そのうち20点を後半に集中させたうえ5スティールを記録しました。ボナーも23得点で続きました。リバティ側ではサブリナ・ジオネスクが27得点、ブレアナ・スチュワートが19得点と主役級の働きでしたが、チーム全体で21のターンオーバーを重ねたことが響きました。ドリームはこの21ミスから32得点を奪っており、これはWNBAプレーオフの1試合における最多タイ記録だと報じられています。

数字が示すのは「守備の勝利」と「個の不在」のコントラスト

第3クォーターはドリームが32対15と圧倒しました。エースを欠いた直後に守備からリズムをつかみ、相手のミスを得点に変える展開は、グレイ個人の得点力に頼らなくても勝てることを証明した形です。これでドリームは8連勝となり、今季のポストシーズンは負けなしです。セミファイナルでの勝利は2018年以来だとされています。

一方で、冷静に見ればこの勝ち方には再現性への疑問も残ります。グレイは1回戦のワシントン・ミスティックス戦の2試合で、ともに22得点・35分の出場を続けていました。つまりプレーオフでは、ほぼフル稼働で得点を支える存在だったということです。ターンオーバーから32点を奪う展開はリバティ次第の面もあり、次戦で相手が修正してくれば、同じ形が続く保証はありません。

過去の経験から考える、第2戦以降のシナリオ

エースの負傷離脱は、短期決戦では勝敗を左右します。今季のドリームには、それ以前にもグレイが試合中に倒れて一時退場した場面がありましたが、そのときは復帰しました。ただし今回は左手という、シュートとボール扱いの両方に直結する部位です。仮に出場できても、普段通りのシュートタッチやドリブルを保てるかは別の話になります。

カナダとボナーの勢いが続けば、ドリームは3戦先勝の短期決戦で優位に立てます。一方、グレイが欠場や制限付き出場となった場合、第3Qのような守備からの得点量産が頼みの綱になります。ここはファンの間でも意見が割れるところでしょう。グレイなしでもこのまま押し切れるのか、それとも左手の状態が最終的な分かれ目になるのか、皆さんはどう見ますか。

関連情報

シリーズは5試合制で、第2戦は現地時間の水曜日にアトランタで行われます。グレイの出場可否については、試合前の公式発表を要確認としてチェックしておきたいところです。試合結果やハイライトは各チームの公式サイトやWNBA公式で確認できます。

引用:https://www.nbcsports.com/wnba/news/atlanta-dream-leading-scorer-allisha-gray-ruled-out-for-remainder-of-game-1-with-left-hand-injury

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