日曜の準決勝第1戦で、アトランタ・ドリームがニューヨーク・リバティを92対82で下しました。試合後の話題を集めたのは、勝敗そのものよりも、第2Qに生まれたワンシーンです。守備賞を獲得したばかりのリースが、スチュワートのジャンプシュートをブロックし、その直後に「I’m on that」と何度も口にしたと伝えられています。この一言に、ドリームの1年がどう映っているのか。数字と背景から読み解いてみます。
ブロックが生まれた場面と、リースの数字
英国のスポーツメディアHITCによると、問題の場面はリバティが36対35とわずかにリードしていた第2Q残り約3分でした。リースがスチュワートのジャンプシュートをブロックし、チームメートが盛り上がる中で「I’m on that」と繰り返したそうです。この発言について、HITCの記事は試合後のリースやスチュワート本人のコメントを載せておらず、言葉の意図は本人の説明が出ていません。そのため、ここでは「何を言ったか」までを事実として扱い、その意味は私の見立てとして書きます。
この試合のリースは17得点、7リバウンド、2アシスト、4スティール、3ブロックを記録しました。シュートの調子に波があっても、守備で試合に影響を与えられることを、そのまま数字にした夜でした。
ドリームの守備が作った32得点
ドリーム全体の守備も際立っていました。クラッチポインツによると、リバティの21ターンオーバーから32得点を挙げ、これはWNBAのプレーオフ記録に並ぶ数字です。前半はリバティが40対37でリードして折り返しましたが、第3Qだけでドリームは9つのターンオーバーから16得点を奪い、流れを一気に引き寄せています。この第3Qの16得点も、クォーター制になった2006年以降のプレーオフ記録に並ぶ水準だと報じられています。
第3Qでリースとジョーディン・カナダはそれぞれ3スティールを記録しました。リバティはこの10分間で14本中4本しか決められず、7人がターンオーバーを犯しています。個人の1本のブロックが象徴的に語られがちですが、勝負を分けたのは全員でボールを奪い続けた組織的な守備だったと言えます。
スチュワートに向けた一言の背景
スチュワートはMVP2回、ファイナルMVP2回、優勝3回という実績を持つ、リーグ屈指の存在です。そんな相手のシュートを止めた直後に出た言葉が、リースにとって特別だったのは想像に難くありません。リースは今季、シカゴ・スカイからドリームに移り、守備賞を受賞しました。ヤフーの報道では、スカイ時代の2年間は一度もプレーオフに進めなかったとされています。プレーオフの舞台で、しかも第2Qの競った場面で見せた強い反応は、移籍1年目の手応えがそのまま出たものだと私は受け止めています。
一方で、この種の「口にした言葉」は、映像や読唇術の解釈によって見え方が変わりがちです。本人の説明が出るまでは、あくまで試合中の熱量の表れとして見るのが妥当でしょう。
第2戦に向けた注目点
勝ったドリームは、ここまでプレーオフで無敗です。ただ、前半はリバティが3点リードしており、スチュワートとジオネスクを完全に抑え込んだわけではありません。リバティが第2戦でターンオーバーをどれだけ減らせるか、そしてリースが再びスチュワートとマッチアップする時間帯をどう作るかが、シリーズの焦点になりそうです。
関連情報
準決勝は5戦3勝制で、第2戦は水曜日にアトランタで行われます。第1戦の流れを受けて、リースの守備とドリームのトランジションに注目して観戦すると、見どころが増えるはずです。
引用:https://www.hitc.com/what-angel-reese-told-breanna-stewart-after-blocking-her-in-atlanta-dream-win/

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