エイジャ・ウィルソン

+185から+390へ急落、エーシズが本命の座を明け渡した1戦目の号砲

 

準決勝の第1戦が終わり、優勝オッズの序列が一晩で入れ替わりました。Yahoo Sportsによると、アトランタ・ドリームが+175、ゴールデンステート・ヴァルキリーズが+180で並び、前日まで本命だったラスベガス・エーシズは+390まで後退しています。わずか1試合で数字がここまで動くのは珍しく、筆者は「市場が王者の弱点を一斉に織り込み直した」と受け止めました。なお、日本国内から海外の賭けサイトを利用することは認められていませんので、ここではあくまでチームへの評価を測る指標として紹介します。

1戦で何が動いたのか、オッズ変動を並べてみる

準決勝前の優勝オッズは、エーシズ+185、ドリーム+240、ヴァルキリーズ+280、ニューヨーク・リバティ+475でした。これが第1戦後には、ドリーム+175、ヴァルキリーズ+180、エーシズ+390、リバティ+600となっています。アメリカ式の+175は100ドル賭けて175ドルの利益という意味で、数字が小さいほど評価が高いことを示します。

筆者が単純計算で勝率に換算すると、エーシズは約35%から約20%へ、ドリームは約29%から約36%へ、ヴァルキリーズは約26%から約36%へ動いた計算です。リバティも約17%から約14%に下がりました。ドリームとヴァルキリーズがほぼ並び、2チームで優勝確率の7割以上を分け合う構図です。

ファイナルMVPのオッズも変わりました。ギャビー・ウィリアムズが+300でトップに立ち、エイジャ・ウィルソンは+330、ライン・ハワードは+650です。ウィリアムズは準決勝前の+500から、ウィルソンは+200から動いています。記事は、ヴァルキリーズに「突出した得点源がいない」という見方があったものの、ウィリアムズがその差を埋める存在になったと指摘しています。

数字の裏にある試合内容と、過去との比較

数字を動かしたのは、2つの試合内容です。ヴァルキリーズは71-60でエーシズを下しました。リバウンドは52対25、オフェンスリバウンドは17対2と大差で、エーシズの60点は今季最少、プレーオフでも2021年以来の少なさでした。ウィリアムズは25得点11リバウンド5アシストを記録しています。レギュラーシーズンで3戦全敗だった相手を、最初のプレーオフ対戦で破ったことになります。

ドリームは92-82でリバティを下しました。第3クォーターだけで32-15と圧倒し、相手のミスから奪った32得点はWNBAプレーオフ最多記録に並んでいます。エースのアリーシャ・グレイが左手を痛めて前半で退いたにもかかわらず、ジョーディン・カナダの25得点5スティール、デワナ・ボナーのベンチからの23得点で押し切りました。主力を欠いても勝てるという事実が、市場の評価を押し上げたのでしょう。

エーシズの後退は、ジュエル・ロイドが第3クォーターに左脚を痛めて戻らなかったことも影響しているはずです。エーシズの+185は、準決勝前に1回戦をフィーバーとの第3戦まで戦い抜いた経験への評価でした。今回はその経験より、リバウンドと層の厚さという具体的な差が数字に出た格好です。

今後の展望、本命はどちらか

筆者の見立てでは、鍵を握るのはグレイとロイドの状態です。どちらも現時点で詳しい情報は限られていて、第2戦までに出場可否が明らかになると、オッズは再び大きく動くと考えられます。グレイが戻ればドリームの優勝確率はさらに上がり、欠場が続けばリバティが巻き返す余地も出てきます。

一方で、エーシズが完全に終わったと見るのは早計です。ハモン ヘッドコーチは第1戦後、リバウンドとボックスアウトの徹底を課題に挙げています。修正力のある王者が、同じ負け方を2度繰り返すとは考えにくいでしょう。皆さんは、勢いのドリームとヴァルキリーズ、王者の底力のエーシズのどちらに賭けたいでしょうか。

第2戦の日程と観戦情報

第2戦は現地10月7日に行われます。リバティ対ドリームはアトランタで日本時間8日午前8時30分、エーシズ対ヴァルキリーズはサンフランシスコで日本時間8日午前10時30分の開始予定です。5戦3勝制のため、ホームで連勝を狙うドリームとヴァルキリーズが一気に王手へ近づくのか、リバティとエーシズが1勝を返してシリーズを振り出しに戻すのかが焦点になります。7戦4勝制のファイナルは10月17日に開幕します。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/gabby-williams-wnba-finals-mvp-210523804.html

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