WNBAプレーオフの1回戦が、リーグ史上最も多く視聴されたラウンドになりました。10試合の平均視聴者数は130万人。前年から37%、これまでの最高だった2024年からも17%増えたと伝えられています。個人的に驚いたのは、数字そのものよりも、主役のひとつだったフィーバーが1回戦で姿を消したあとにこの記録が確定したことです。
10試合平均130万人、数字の中身
ラウンド全体の平均は1.30M、つまり130万人です。放送はESPN系列、Prime Video、USA Networkの3つの窓口に分かれていました。比較対象を並べると、2025年の1回戦は11試合で平均94万4000人、2024年は8試合で平均110万人でした。試合数が違うので単純比較はできませんが、1試合あたりの平均で見ても着実に水準が切り上がっています。
牽引したのは、エーシズ対フィーバーの3試合シリーズです。第1戦はABCで210万人を記録し、ABCのWNBAプレーオフ中継として最多になりました。第2戦はPrime Videoで142万人。そして決着の第3戦はUSA Networkなどで放送され、230万人前後、最大で270万人に達したと報じられています。ただ、第3戦の数字は媒体によって225万人と230万人の揺れがあるため、ここでは「230万人前後」とお伝えします。
2024年の250万人という壁と、放送環境の変化
1回戦の1試合として最も見られたのは、2024年にフィーバーがコネチカット・サンに敗れた第2戦の250万人で、今季の第3戦はこれに迫る歴代2位の水準だったと伝えられています。この第3戦はNFLの木曜夜の試合と同じ時間帯に当たっていたことも見逃せません。ほかの人気コンテンツと真正面からぶつかっても200万人を超えたというのは、WNBAが「空いた時間に見る競技」から「選んで見る競技」に変わった証拠だと感じます。
背景には、リーグが結んだ総額30億ドル超の新しい放映権契約があります。今季のプレーオフは、その契約が始まって最初のポストシーズンです。ポストシーズンの権利はESPN、Amazon、NBC、Versantの4社が分け合う形になり、ESPN一社に頼っていた以前とは見られ方の入口が違います。視聴者が分散してもなお記録が伸びたことは、放送の数が増えるほど母数も広がるという、リーグにとって理想的な循環が起き始めている兆しです。
フィーバー敗退後の準決勝がかかえる宿題
ここから先は私の見立てです。準決勝はドリーム対リバティ、エーシズ対ヴァルキリーズの組み合わせで進んでいて、どちらも第1戦はドリームとヴァルキリーズが取りました。ところが、1回戦を押し上げたフィーバー戦の熱量をそのまま持ち込めるかは未知数です。スポーツ・イラストレイテッドは、記録的な視聴率とフィーバーの敗退の「代償」を並べて論じていました。つまり、スター性のあるチームが残っていれば、数字はもっと伸びたかもしれないという見方です。
一方で、1回戦の平均130万人というベースがあることは、準決勝以降の放送枠を交渉するうえでも大きな材料になります。ドリームにはリース、ヴァルキリーズにはウィリアムズのように、物語を持った選手が残っています。フィーバー抜きでどこまで数字を維持できるのか。そこが、今年のプレーオフが「一過性のブーム」か「定着した人気」かを分ける試金石になりそうです。
関連情報
準決勝の第2戦は現地10月7日の夜に行われます。リバティ対ドリームが東部時間19時30分、エーシズ対ヴァルキリーズが21時30分の開始予定で、日本時間では10月8日の朝8時30分と10時30分にあたります。決勝の会場や日程は、今後の発表をあらためてお伝えします。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/wnba-playoffs-deliver-most-watched-011444106.html
※記事内の視聴者数は報道によって若干の差があります。

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