WNBA FAN ブログロゴ

10点7アシスト、イオネスクが自ら背負った『My Fault』の重い一晩

 

セミファイナル第2戦、延長の末にドリームが101対98でリバティを下し、シリーズを2勝0敗としました。敗れたリバティのなかで、試合後に最も重い言葉を口にしたのがサブリナ・イオネスクでした。伝えられたのは「My Fault」。自分に責任があるという趣旨の、短くて逃げ場のない一言です。第1戦で27点を挙げた司令塔が、なぜここまで自分を責めたのか。数字と最後の場面から整理します。

延長終盤の数秒間に何が起きたか

勝負が動いたのは延長の残り20.8秒です。ナズ・ヒルモンのカットインからのレイアップでドリームが99対98と1点リードしました。リバティにとっては、最後の攻撃で決めれば勝ち、外しても同点を狙える状況でした。

残り10秒を切ったところで、トップに立っていたイオネスクはドリームのディフェンスに囲まれます。残り6.5秒、彼女が反対サイドのジョンケル・ジョーンズへ放った大きなクロスコートパスはコート外に出てしまい、リバティはシュートを打てないままボールを失いました。

その後、リバティはインバウンドの場面でファウルを犯して時計を止めます。残り4.3秒にリースが2本のフリースローを沈めて101対98。ステュワートがブザー間際にフルコートから放った一投も届きませんでした。最後の攻撃で勝負を決められなかったことが、イオネスクの言葉の背景にあります。

数字で見るイオネスクの苦しい夜

この試合のイオネスクは10得点、7アシスト、シュート成功率37.5%でした。第1戦の27得点と比べると、得点は大きく落ち込んでいます。ただ、ここで見落としたくないのはアシストが7本あったことです。自分で決め切れなくても、ボールを動かす役割は果たしていました。

チーム全体では、フィールドゴール成功率54.7%、3ポイント成功率48.0%という高い効率でした。普通ならこの数字で負けることはなかなかありません。それでも敗れた最大の理由はターンオーバーです。リバティはこの試合で16回のミスを犯し、ドリームはそこから28得点を奪いました。ジョーンズが両チーム最多の6ターンオーバーを記録しています。

第1戦から続くターンオーバーの連鎖

第1戦では21回のターンオーバーから32失点を許し、これはWNBAプレーオフの1試合における記録に並ぶ数字でした。2試合続けてボールを失い続けた結果、シュート効率の高さが帳消しになった形です。

イオネスクの「My Fault」は、最後の1本のパスへの反省であると同時に、ボール運びを担うガードとして2試合分の重さを引き受けた言葉にも聞こえます。もちろん、敗因を彼女ひとりに帰すのは酷です。ジョーンズの6ターンオーバーもあり、ドリームの圧力が全体に効いていました。それでも、あえて自分の名前を前に出した点に、チームの顔としての覚悟が見えます。

0勝2敗からの逆転はあり得るのか

今回のシリーズ状況は厳しいものです。伝えられているところでは、WNBAでこれまで0勝2敗から勝ち上がったチームはありません。リバティが歴史を変えるには、まずターンオーバーを一桁台近くまで減らすことが最低条件でしょう。

私が注目したいのは、イオネスクの起用法です。ボール保持者を囲まれたときの逃がし先を事前に決めておけば、あのクロスコートパスのような高リスクの選択は減らせます。ステュワートをハイポストに置いて受け口にする、あるいはジョーンズをスクリーンで動かして短いパスコースを作るといった工夫が考えられます。シュート効率が高いチームだからこそ、無理をしない選択が勝利に直結します。

次戦に向けて

第3戦に向けた見どころは、イオネスクが第1戦のような得点力を取り戻すか、それとも司令塔に徹して守備を崩すかです。リバティが生き残れるかどうかは、彼女のボールさばきにかかっています。第3戦のプレビューもあわせてご覧ください。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/fault-sabrina-ionescu-throws-herself-105000171.html

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です