エイジャ・ウィルソンが5度目のMVPを手にしたシーズンは、あまりにも唐突に幕を下ろしました。セミファイナルのゲーム3でエーシズはゴールデンステイト・バルキリーズに延長の末87対77で敗れ、3連敗のスイープで連覇の夢が消えました。試合前には記念の表彰セレモニーまで行われていただけに、その落差の大きさが胸に残ります。今回は、数字と当事者の言葉からこの敗戦を整理してみます。
ゲーム3で何が起きたのか
エーシズは序盤から主導権を握り、最大11点のリードを奪いました。流れが変わったのは第3クォーターです。この10分間でエーシズが挙げた得点はわずか7点で、バルキリーズは17点を積み上げて一気に追い上げました。
第4クォーターには、エイジャの終盤のターンオーバーがきっかけで同点に追いつかれます。そして延長ではバルキリーズが16対6と圧倒し、勝負を決めました。かつてエーシズに在籍したカイア・ストークスとティファニー・ヘイズが勝利に貢献した点も、この試合の皮肉な側面です。
エイジャは21得点10リバウンド2ブロックを記録しましたが、フィールドゴールは19本中6本成功にとどまりました。フリースローは11本中8本成功、3ポイントは4本中1本でした。チェルシー・グレイは17得点5リバウンド5アシストと奮闘し、ジャッキー・ヤングを含めた3人で計56得点を挙げています。それでも、第3クォーターの停滞を埋めるには足りませんでした。
史上初の3年連続MVPという重み
今季のエイジャは、1試合平均26.2得点9.4リバウンド3.2アシスト1.9ブロック1.4スティールを記録しました。フィールドゴール成功率は52.7%、3ポイント成功率は40.4%という高水準です。5度目のMVPは自身の持つ記録の更新であり、3年連続の受賞はリーグ史上初とされています。
さらに彼女はファイナルMVPも2度経験しており、エーシズはここ4年間で3度の優勝を飾ってきました。いわば王朝の中心にいた選手が、個人として最高の評価を受けたシーズンに、チームとしてはスイープで敗退したことになります。個人の栄光とチームの結末がこれほど食い違う例は、そう多くありません。
エイジャとグレイが語った言葉
試合後の会見で、エイジャは悔しさを隠しませんでした。報道によれば、彼女は「24時間後もまだ頭にきているだろうけれど、同時に24時間後には足を伸ばしてくつろいでいると思う」という趣旨の言葉を残しています。
隣に座っていたグレイは、エイジャのシーズンを一言で「Legendary」と表現しました。別の記事によると、グレイは「彼女は自分自身に、コートの両端で多くを求める」とも語り、チームがエイジャに多くを求めすぎている面にも触れました。
今後の展望と独自考察
バルキリーズは創設2年目でファイナル進出を決め、決勝ではアトランタ・ドリームと対戦します。
エーシズにとっての課題は、エイジャへの依存度を下げることだと私は考えます。今回のゲーム3も、エイジャのシュート19本中6本という不調と第3クォーターの7得点が重なって崩れました。エイジャ、ヤング、グレイの3人で56得点を取っても勝ちきれなかった事実は、4人目、5人目の得点源が不足していたことを物語ります。オフシーズンの補強とロスター構成が、来季の連覇への再挑戦を左右するでしょう。
エイジャが言う「足を伸ばす時間」は、おそらくこの敗戦を糧に変えるための充電期間でもあります。MVPの称号を持つ選手が、次の春にどんな進化を見せるのか。ファンとしては、そこから目が離せません。
あなたは、エーシズの再浮上に最も必要なのは補強だと思いますか。それとも戦術の見直しだと思いますか。

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