ドリームのライン・ハワードが、WNBAファイナル第2戦でファイナル史上最多となる1試合6スティールを記録しました。得点はわずか5点で、シュートは7本中2本、3ポイントは5本中1本です。数字の大半が不調を示す夜に、ハワードは記録帳の一番上に名前を刻みました。ドリームは79対65でヴァルキリーズを破り、シリーズを1勝1敗のタイに戻しています。
6スティールの内訳と、第3Qの21対9
舞台はゴールデンステートのチェイス・センターです。出場27分でハワードが残したのは、5得点、2リバウンド、2アシスト、1ブロック、そして6スティールでした。WNBAは公式に「With six steals tonight, Rhyne Howard has broken the WNBA Finals record for most steals in a game.」と発表しています。
前半を終えた時点のスコアは39対37で、ドリームのわずか2点リードでした。試合の流れが変わったのは第3Qです。ドリームはこのクォーターを21対9で上回り、ヴァルキリーズを一気に突き放しました。スティールは相手の攻撃を断ち切るだけでなく、そのまま速攻につながる得点源でもあります。守備の積み重ねが、後半のスコア差として表れた形です。
得点面ではアンジェル・リースが30得点16リバウンド、アリーシャ・グレイが18得点5リバウンド、ジョーディン・カナダが13得点10アシストを記録しました。リースはフィールドゴール16本中10本、フリースロー11本中9本を沈めています。得点を稼ぐ役と守備で流れを変える役が、はっきり分かれた試合でした。
「守備は裏切らない」を体現した、準決勝からの一本線
ハワードの守備への姿勢は、今回が初めてではありません。準決勝でリバティを85対83で下してスイープを完成させた夜、ハワードはフィールドゴール21本中7本と苦しみながら、勝利後に「Our defense, man, whatever is happening on the other end, our defense never fails us.」と語っていました。攻撃がどうであっても守備は裏切らないという言葉です。
その言葉は、ファイナル第2戦で数字として証明されました。シュートが入らなかった点は準決勝第3戦と同じです。ただ今回は、得点ではなくスティールという形で試合を動かしました。9月には1シーズンの3ポイント成功数でリーグ記録となる129本を決めたシューターが、シュートの当たらない夜にも勝利に直結する仕事を見つけています。
ドリームはファイナルまでのプレーオフを5勝0敗で駆け上がってきました。第1戦を落とした後に、最も数字に表れにくい守備の領域でファイナル記録が生まれたことは、チームの土台が揺らいでいないことを示しています。
ハワードの価値は、得点欄の外で決まる
ファイナルでのハワードの評価は、得点だけでは測れません。5得点で6スティールという組み合わせは、スコアシートの見た目とコート上の影響力が大きく食い違う夜があることを教えてくれます。リースが30得点を取り、カナダが10アシストを配り、ハワードが6本のボールを奪う。この三者の役割分担が噛み合ったとき、ドリームはヴァルキリーズの攻撃を封じて後半に突き放せます。
シリーズは1勝1敗に戻り、次の第3戦は本拠地アトランタで行われます。ホームの声援を受けるドリームにとって、ハワードのシュートが入る日と入らない日のどちらでも勝負を左右できる点は大きな強みです。ハワードは、このファイナルで最も数字以上の仕事をしている選手です。

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