WNBA初のカナダ拠点として大きな注目を集める拡張球団トロント・テンポに、シーズン中盤で痛恨の二重苦が襲いました。チームの得点を支えてきたブリトニー・サイクスと、将来を嘱望される若きガード、キキ・ライスがそろって長期離脱の見込みとなったのです。記念すべき初年度を戦うチームにとって、バックコートの主軸を同時に欠くこの状況は、想像以上に重くのしかかります。第一報を聞いたときの正直な感想は「よりによってこのタイミングで」というものでした。
得点源サイクスとライス、二人同時の離脱が確定的に
ESPNなどの報道によると、サイクスは火曜日のインディアナ・フィーバー戦の第3クォーターで足底腱膜(プランター・ファシア)を痛め、自力で歩けず周囲に支えられながらコートを後にしました。接触のない非接触型の負傷で、今後数週間かけて再評価される見通しです。深刻なのはその穴の大きさで、サイクスはこのフィーバー戦を迎える時点で1試合平均20.7得点をマークし、リーグ全体で3位の得点ランクに位置していました。テンポの攻撃のエンジンそのものだったと言っても過言ではありません。
もう一人のライスは、6月3日のニューヨーク戦で左足首をグレード3(重度)の捻挫と診断され、それ以降は一度もコートに立てていません。こちらも数週間後に状態を再評価する方針です。テンポは両者とも今シーズン中の復帰を見込んでいるとしていますが、具体的な復帰時期は明示されていません。つまり当面の間、チームは攻守の柱を二枚同時に欠いたまま戦わなければならないのです。(ESPNの報道はこちら)
初年度の船出を支えてきたバックコートという背景
トロント・テンポは2026年に新規参入したばかりの球団で、リーグの歴史においても特別な存在です。ゼロからチームの色を作り上げる初年度において、ベテランのサイクスと伸び盛りのライスが構成するバックコートは、まさに屋台骨でした。サイクスは長年リーグで得点力を証明してきた実力者で、20点超えの平均得点はその健在ぶりを示しています。一方のライスは、すでに6月初旬から離脱しており、チームは早い段階で一枚を欠く戦いを強いられていました。
そこへ最大の得点源まで失った今回の事態は、単なる一試合の問題ではなく、チームの編成思想そのものを揺さぶる出来事です。拡張球団は選手層が薄くなりがちで、主力一人の離脱でも痛手なのに、得点源と将来の核を同時に失う打撃は計り知れません。
誰が穴を埋めるのか、テンポの真価が問われる夏
ここからのテンポに求められるのは、残されたメンバーによる総力戦です。エースが不在の今こそ、控え選手や役割の小さかった選手たちが一気に出場機会を得るチャンスでもあります。逆境を若手の成長機会に変えられるかどうかが、初年度のチーム作りにおける分岐点になるでしょう。個人的には、こうした緊急事態でこそ新興チームの本当の地力と、コーチ陣の采配力が浮き彫りになると考えています。
2026年シーズンは試合数も多く、過密日程の中で主力を欠く期間をどう乗り切るかが順位を大きく左右します。サイクスとライスが万全の状態で戻ってくるまで、チームがどこまで踏みとどまれるか。復帰後に再び主軸がそろったとき、離脱期間に成長した選手が加わって層の厚いチームになっていれば、この苦境はむしろ財産になり得ます。
今後の見どころと観戦情報
当面はサイクスとライスを欠いた布陣でのテンポの戦いぶりに注目が集まります。再評価のタイミングや復帰時期に関する続報、そして二人の穴を埋める選手が現れるかどうかが今後の焦点です。拡張初年度のチームがアクシデントにどう立ち向かうのか、最新の試合日程と合わせて追いかけていきたいところです。
引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/49116974/tempo-sykes-plantar-fascia-rice-ankle-extended

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