デワナ・ボナー

古巣を撃破したボナーの“静かな復讐”──フィーバーに見限られた38歳がマーキュリーで掴んだ111-109の重み

 

たった1年前に「フィットしなかった」と別れを告げられた古巣を、自らの手で打ち負かす。これほど雄弁な反論はありません。現地6月24日、フェニックス・マーキュリーは敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスでインディアナ・フィーバーを111-109で下し、その勝利の中心にデワナ・ボナーがいました。クラークを擁する人気チームを相手にした一戦は、単なる星のひとつではなく、ベテランの意地がにじむ“静かな復讐劇”として記憶されるべき内容でした。

古巣相手に13点8リバウンド、先発復帰で示した存在感

この日のボナーは13得点8リバウンド2スティールを記録し、足の負傷で欠場したナターシャ・マックに代わって先発出場しました。派手な数字ではありませんが、勝負どころで効くベテランらしい働きでした。チームを牽引したのはカリーア・コッパーで、フリースロー16本中15本成功を含む28得点。アリッサ・トーマスも24得点8アシストと万能ぶりを発揮しています。フィーバーはクラークが背中の負傷で途中退場する苦しい展開となり、わずか2点差で競り負けました。マーキュリーにとっては直近3試合で2勝目、戦績を6勝13敗としており、長く続いた不振から抜け出す手応えをつかんだ一戦です。試合後、ボナーは勝利について自信と結束を生む大きな白星だと語っています(ClutchPoints)。

「フィットしなかった」あの別れから1年、帰還の物語

ボナーとフィーバーの関係を振り返ると、この勝利の重みがより鮮明になります。2025年2月、彼女は1年200万ドルの契約でインディアナへ加入しました。しかし開幕3試合は先発したものの、その後はベンチスタートが続き、6月中旬以降は「個人的な理由」で離脱。最終的に同年6月にフィーバーから契約を解除され、本人も「フィットしなかった」と認める苦い結末を迎えました。その後7月にマーキュリーへ復帰すると、古巣で水を得た魚のように躍動し、2025年のファイナル進出に大きく貢献。2026年4月に再契約を結び、今季もチームの柱であり続けています。そもそもボナーは2009年にマーキュリーから全体5位で指名され、10シーズンで2度の優勝(2009年・2014年)を経験した生え抜きです。フェニックスは彼女にとって帰るべき場所であり、フィーバー戦の勝利は二重の意味を持っていました。

38歳のベテランが映す、マーキュリー再建の現在地

独自の視点で見ると、今回の勝利が示すのはボナー個人の感情だけではありません。6勝13敗という戦績が物語る通り、昨季ファイナル進出チームとは思えない苦しいシーズンを送るマーキュリーにとって、人気と勢いを持つフィーバーを倒した事実は、チーム全体の自信を取り戻すうえで計り知れない価値があります。月曜の対戦ではテクニカルファウルが乱れ飛ぶ荒れた展開で敗れていただけに、この一戦はチームとしてのリベンジでもありました。38歳のボナーが先発で淡々と仕事をこなし、若い選手たちを束ねる姿は、再建期のチームに必要な精神的支柱そのものです。残り試合で彼女がどれだけコンディションを保てるかが、マーキュリーがプレーオフ争いに踏みとどまれるかどうかの分水嶺になりそうです。

今後の試合・観戦情報

マーキュリーはこの白星を足がかりに、巻き返しへ正念場の連戦を迎えます。一方のフィーバーはクラークの背中の状態が最大の懸念材料で、エースの離脱が長引けばオールスター前の戦いに大きく影響します。両チームの再戦、そしてボナーがベテランとしてどんな存在感を見せ続けるのか、今後の試合からも目が離せません。

引用:https://clutchpoints.com/wnba/phoenix-mercury/mercury-news-dewanna-bonner-revenge-win-caitlin-clark-fever

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