WNBAで、選手の安全をめぐる深刻なニュースがまた一つ飛び込んできました。インディアナ・フィーバーのソフィー・カニンガムをストーカー行為とオンライン上での脅迫で悩ませたとして、インディアナ州の48歳の男が訴追されたのです。被害を受けたのが、リーグでも屈指の発信力を持つフィーバーの一員であること、そしてつい1年前にチームメイトのケイトリン・クラークも同様の被害に遭っていたことを思うと、これは個人の事件にとどまらない、リーグ全体が向き合うべき問題だと感じます。
訴追の中身──「家にこもり、悪夢を見る」
マリオン郡地方検事局によると、ケビン・シンという48歳の男は6月24日に訴追されました。容疑は重罪のストーキングおよび脅迫、加えて軽罪のハラスメントの計3件で、前日の火曜日にすでに逮捕されています。宣誓供述書によれば、カニンガムは継続的なメッセージのために以前より家にこもりがちになり、悪夢に悩まされるようになったと捜査当局に語っています。
カニンガムが最初に異変に気づいたのは今年2月のことでした。供述書では、4月にはX(旧Twitter)上で露骨な内容を含む多数のメッセージが送られ、その中には「すぐ近くにいる」という趣旨の一文もあったとされます。チーム側が4月30日に接近禁止を求める警告状を送った後も、男はさらに脅迫的なメッセージを送り続けたといいます。
クラークの一件と重なる、不気味な構図
今回見過ごせないのが、時系列の長さと執拗さです。ESPNなどが伝えた供述書によると、男は2025年9月、フィーバーの本拠地ゲインブリッジ・フィールドハウスに「ソフィーへ」と宛てた小包を直接届けていました。中身は手紙と、男性用コロンを吹きかけたガンズ・アンド・ローゼズのTシャツだったとされます。しかも男は2025年7月にプライバシー侵害の重罪2件で有罪を認め、別の郡で保護観察中の身でもありました。
そして思い出されるのが、同じフィーバーのクラークが昨年経験した一件です。テキサス州の男がクラークをつきまとって脅迫し、2年半の実刑判決を受けました。同じチームの主力2人が立て続けに標的になった事実は、人気の急上昇が選手にどれほどのリスクをもたらすかを生々しく突きつけています。
リーグの「成功」が突きつける宿題
マリオン郡のライアン・ミアーズ検事は声明で、暴力の脅迫は対面であれキーボードの裏からであれ深刻に受け止められる、と述べました。WNBAはここ数年で観客動員も注目度も飛躍的に伸び、選手は街なかでも知られる存在になっています。しかしその裏側で、SNSを通じた執拗な接触や、本拠地アリーナへの直接の接近といった具体的な脅威が現実のものになりました。
クラークの事件を受けてリーグや各球団はセキュリティ体制を強化してきましたが、今回はチーム側の警告状や接近禁止の手続きを経てもなお行為がエスカレートした点に重い意味があります。被害者が声を上げたことを検事が「模範」と評したように、選手個人の勇気だけに頼る構図から、リーグとして恒常的に守る仕組みへと踏み込めるかどうかが、いま問われています。
今後の試合と注目点
フィーバーはシーズン中盤に入り、クラークのコンディション管理も含めて難しい時期に差しかかっています。カニンガムはオールスター投票でも話題を集めるなど、コート内外で存在感を増している1人です。安心してプレーに集中できる環境がどこまで整うのか、勝敗だけでなくリーグの姿勢にも注目していきたいところです。
引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/49170073/man-charged-allegedly-stalking-fever-sophie-cunningham

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