WNBAが30周年を祝うはずの記念ポスターが、思わぬ形で大論争の火種になっています。リーグが販売を始めた30シーズン記念の特別ポスターに、いまや女子バスケ界最大のスターであるケイトリン・クラークの姿がなかったのです。発表直後からSNSは「ありえない」「炎上狙いか」という声であふれ、お祝いムードは一転して批判の渦へと変わりました。第一印象を正直に言えば、これは集客の主役を自ら脇へ追いやってしまった、なんとももったいない一手に映ります。
30人で彩る記念ポスター、その中にクラークの姿はなし
今回のポスターは、リーグの歴史を彩ってきたスターたちを一枚に並べた豪華な仕様で、価格は29.99ドルで販売されています。現役組にはエイジャ・ウィルソン、ネカ・オグンビレ、ナフィーサ・コリアー、ケルシー・プラム、ブレアナ・スチュワート、そして新人時代から話題を集めるエンジェル・リースらが名を連ねました。レジェンド勢ではシェリル・スウープス、リサ・レスリー、ドーン・ステイリー、ベッキー・ハモンといった面々が描かれています。ところが、リーグの視聴率と収益を一変させた立役者であるクラークは選から漏れ、フィーバーの代表として描かれたのはチームメイトのソフィー・カニンガムでした。さらにスー・バード、ダイアナ・タウラジ、ティナ・チャールズ、タミカ・キャッチングス、キャンディス・パーカー、エレナ・デレ・ドンといった歴代の名選手まで外れており、「30年の歴史を一枚で語るのは難しい」とはいえ、看板級の不在が一気に注目を集めました。
2024年の登場で一変したリーグ、それでも外れた皮肉
クラークの存在感を思えば、この除外の違和感は際立ちます。2024年にリーグ入りして以降、視聴者数の急増、選手の報酬アップ、チーム数の拡張(エクスパンション)など、WNBAの追い風の多くは彼女の人気と切り離せません。だからこそ地元紙インディスターは今回の判断を「目に余る」と表現し、ファンからは「炎上狙い」との声まで上がりました。著名な評論家クレイ・トラビスにいたっては黄金のガチョウを手にしながら、それを殺そうとしていると痛烈に批判しています。今季は審判の判定基準をめぐる議論も繰り返されており、「クラークへの扱いが軽い」という不満が積み重なっていた中での出来事だっただけに、火がつくのも早かったと言えます。
看板スターをどう扱うか、リーグが問われる「見せ方」
このポスター一枚で、リーグの価値が揺らぐわけではありません。ただ、記念グッズは「リーグが誰を歴史の主役と見なすか」を映す鏡でもあります。選考基準が公表されていないため、ファンは想像で穴を埋めるしかなく、それが憶測と不信を広げています。筆者の見立てでは、問題はクラーク一人の不在というより、最大の集客装置を持ちながらその見せ方を最適化できていないリーグの姿勢にあります。30周年という節目は本来、新旧のスターを束ねて未来へつなぐ絶好の機会でした。今からでも経緯を丁寧に説明し、ファンの熱量を取り込む工夫ができるかどうかが、ブランドとしての成熟度を左右しそうです。
オールスター投票も大詰め、現場のクラークは
コート上のクラークは、6月24日のマーキュリー戦で背中を痛めて途中退場するなど、コンディション面の不安も抱えています。一方でWNBAのオールスター投票は最終盤を迎え、クラークはチームメイトのアリーヤ・ボストンとともに上位を争う人気ぶりです。グッズでの「不在」とは裏腹に、ファンの支持の高さは数字がはっきりと示しています。次にリーグやフィーバーがどんな発信をするのか、続報に注目したいところです。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/indiana-fever-star-caitlin-clark-233806288.html

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