ブリトニー・グライナー

歴代884ブロックの女王がまさかの3位──ESPN選定・WNBA史上最強リムプロテクターTOP10で頂点に立ったのは誰か

 

WNBA30周年を記念してESPNが続けている歴代企画に、また議論を呼びそうなテーマが登場しました。今回のお題は「史上最強のリムプロテクターTOP10」です。通算884ブロックという歴代1位の記録を持つブリトニー・グライナーが当然1位かと思いきや、結果はまさかの3位。頂点に選ばれたのはシルビア・ファウルズでした。ブロック数だけでは測れない「ゴール下の支配力」をどう評価するのか、日本のファンの間でも意見が分かれそうなランキングになっています。

1位ファウルズ、2位エイジャ──ランキングと数字の中身

ESPNが選んだTOP10は、1位シルビア・ファウルズ、2位エイジャ・ウィルソン、3位ブリトニー・グライナー、4位リサ・レスリー、5位マーゴ・ジデック、6位ローレン・ジャクソン、7位キャンディス・パーカー、8位ブリアナ・スチュワート、9位ヨランダ・グリフィス、10位ティナ・チャールズという顔ぶれです。選考基準はブロック数だけでなく、相手のシュートを変えさせる威圧感と、セカンドチャンスを消す守備リバウンドまで含めた総合力とされています。

1位のファウルズは最優秀守備選手賞(DPOY)を4回受賞しており、これはタミカ・キャッチングスの5回に次ぐ数字です。通算721ブロックは歴代4位ながら、キャリア平均7.0本の守備リバウンドでゴール下を消し続けた総合力が決め手になりました。2位のウィルソンは通算576ブロック(歴代7位)、1試合平均1.99本(歴代4位)に加え、守備リバウンド平均7.4本は今回のリストの中でトップ。MVP4回、DPOY3回の29歳がすでにこの位置にいるという事実に驚かされます。

「ブロックの女王」グライナーはなぜ3位なのか

グライナーの記録は圧倒的です。通算884ブロックは歴代1位、2014年に記録したシーズン129ブロックと2015年の平均4.04本はいずれもリーグ記録で、大学時代にはNCAA記録の748ブロックも残しています。35歳を迎えた今季もブロック平均1.8本でリーグ2位タイと衰えを見せず、7月14日のポートランド・ファイア戦(90-87で勝利)ではFG11本中8本成功の20得点に6アシスト、2ブロックと存在感を示しました。

それでも3位という評価になったのは、企画の趣旨が「ブロック+威圧感+守備リバウンド」の合わせ技だからでしょう。実際、歴代2位の通算877ブロックを持ち、キャリア平均2.72本という今も破られない記録を残した史上最長身218cmのジデックも、順位は5位に留まりました。ブロック数の序列とリムプロテクターとしての序列は、必ずしも一致しないという整理です。歴代3位の822ブロックに3度のMVPを重ねたレスリーが4位に入っているのも、この総合評価を象徴しています。

このランキングは数年後に書き換えられる

注目すべきは現役組の位置です。ESPNはウィルソンについて「キャリアを終える頃にはこのリストの頂点に立っている可能性が高い」と明言しており、8位のスチュワートも守備リバウンド平均7.1本を誇る現役MVP2回の実力者として、まだ上積みが見込めます。通算ブロック数トップ3のうち2人が3位と5位に置かれた一方で、現役の2人が2位と8位に食い込んだ構図は、守備の評価軸が「記録」から「影響力」へ移りつつあることの表れではないでしょうか。30周年の節目に作られたこのランキングが5年後、ウィルソンを頂点に大きく塗り替わっていても不思議はありません。

グライナーが古巣フェニックスへ、週末は因縁の連戦

今季からコネチカット・サンでプレーする13年目のグライナーは、現地17日(金)に9シーズンを過ごした古巣フェニックス・マーキュリーと敵地で対戦し、19日(日)にも同カードがESPNで全米中継されます。今もフェニックスで絶大な人気を誇るレジェンドが、どんな声援で迎えられるのかにも注目です。詳細はESPNの元記事もあわせてご覧ください。

引用:https://www.espn.com/wnba/story/_/id/49372575/wnba-2026-shot-blockers-rebounders-rim-protectors-history-30th-season-aja-wilson-brittney-griner

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