シカゴ・スカイのスカイラー・ディギンズが現地時間7月18日、記者団の前で自身の現状について語りました。The IX Basketballが伝えたもので、7月3日のエーシズ戦を最後にコートから遠ざかっている理由は、2025年10月に受けた右膝手術のリハビリだと明かしています。ベンチ降格騒動、負傷者リスト入り、そして練習施設の移転延期と、今季のスカイが抱える問題が凝縮された会見でした。率直に言って、FAの目玉として迎えた選手を取り巻く環境としては、あまりに多難だという印象を受けます。
7月3日を最後に欠場が続く──2025年10月の右膝手術が落とす影
ディギンズは7月3日のエーシズ戦で19得点を挙げたのを最後に、出場がありません。実はシーズン序盤から右膝手術のリハビリと並行してプレーを続けていたといい、現在は理学療法で回復を図っている段階です。「日々、前進し続けているとしか言えません」と語った通り、チーム練習にはまだ合流しておらず、復帰時期のめども立っていません。
経緯を整理すると、7月6日にベンチスタートへの変更を告げられ、インスタグラムに「今度はベンチから出るの?そう」と投稿して波紋を呼びました。その翌日の7月7日フェニックス戦から負傷者リストに入り、以降欠場が続いています。一方でチームはこの間3勝2敗と持ち直し、マーキュリー、ストーム、スパークスから白星を挙げました。6月30日に育成契約で加入したクロエ・ビビーがストーム戦で14得点を記録するなど、若手の台頭が目立っています。
FA加入時に約束された練習施設は今季も幻に──カリントン未デビュー、ジャクソン今季絶望の台所事情
ディギンズの会見と同じ7月18日、スカイは今季中の練習施設への移転を見送ると発表しました。ディギンズがFAでスカイと契約した際、この練習施設は約束事項のひとつだったといいます。「少しがっかりするニュースでした」と本音も漏らしました。当面、練習やシュートアラウンドは本拠地ウィントラスト・アリーナで続けることになります。彼女は、必要な設備がひとつ屋根の下にそろう施設があれば自身の復帰時期も早まる可能性があると指摘しており、施設問題は単なるハード面の話ではなく、戦力の回復速度に直結する問題だと言えます。
スカイの負傷者事情は深刻です。ディジョネイ・カリントンは足の負傷でいまだスカイでのデビューを果たせておらず、リッキア・ジャクソンは5月に前十字靭帯を断裂して今季絶望となっています。主力級が3人欠けた状態で3勝2敗と踏みとどまっている現状は、むしろ驚きと言えるかもしれません。
復帰後の役割はどうなるのか──オールスターブレイクが事実上のリセット期間に
気になるのは復帰後の立ち位置です。ディギンズはタイラー・マーシュヘッドコーチと役割について対話を続けているといい、勝利に貢献するためなら何でもやるという姿勢を明確にしています。ベンチ降格を告げられた直後のSNS投稿からは不満がにじんでいましたが、今回の会見ではチームの好調を素直に喜ぶ言葉が並び、トーンの変化が感じられました。私生活では離婚協議中であることにも触れ、それでもバスケットボールを「やらされるもの」ではなく「やれる幸せ」と捉えていると語っています。
筆者の見立てでは、目前に迫ったオールスターブレイクが事実上のリセット期間になります。ディギンズはブレイク中もシカゴに残ってリハビリを続ける意向を示しており、欠場中にチームが3勝2敗と結果を出した事実は、復帰後の役割分担を柔軟に設計できる材料にもなります。トレードデッドラインを前に去就の憶測も飛び交いますが、現地報道ではスカイにディギンズを放出する計画はないとされており、後半戦は「万全のディギンズをどう組み込むか」が最大のテーマになるはずです。ビビーら新戦力の勢いと、実績十分のベテランの経験値。この2つをかみ合わせられるかどうかが、スカイのプレーオフ争いを左右するのではないでしょうか。
今後の注目ポイント
スカイはオールスターブレイクを挟んで後半戦に入ります。ディギンズの復帰時期は未定のままですが、本人が語った通り経過は前進しているとのこと。ブレイク明けの負傷者リストの動きと、カリントンのデビュー時期にも注目です。練習施設問題は選手会も声を上げているテーマだけに、リーグ全体の労働環境の議論とあわせて追いかけたいところです。

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