エンジェル・リース

「私は眠れませんでした」──残り3秒のレイアップを外したリースが、48時間後に王者エーシズを倒す21得点10リバウンド

 

残り3秒、リングの真下。誰もが決まると思ったレイアップが、リングに弾かれました。日曜のアトランタ・ドリーム対インディアナ・フィーバーは、その1本が落ちた瞬間にオーバータイムへ流れ込み、95対91でフィーバーが逃げ切っています。そして火曜、ラスベガスでの試合後に会見に現れたエンジェル・リースが最初に語ったのは、勝利の話ではなく、あの夜のことでした。「私は眠れませんでした」。24歳が自分の弱さをそのまま口にしたこの一言は、勝った試合の見出しよりも強く残ります。

48時間で返した答えは21得点10リバウンドでした

火曜、ドリームは敵地でラスベガス・エーシズを97対82で下しました。リースはこの試合で21得点10リバウンドをマークし、今季24個目のダブルダブルに到達しています。これはリーグ全体で最多の数字です。ラーン・ハワードも23得点を挙げ、王者を15点差で沈める完勝でした。

この1勝の意味は順位表を見れば分かります。ドリームは22勝13敗となり、24勝13敗で4位のエーシズとの差をわずか1ゲームに縮めました。残りは9試合です。プレーオフでホームコートアドバンテージを握れるかどうかが、まさにこの数週間で決まる位置にいます。日曜に落とした1勝が痛かったからこそ、火曜の1勝が効いてくる、そういう時期に入りました。

「あの1本」を何度も再生していたと本人が明かしました

リースが眠れなかったという日曜の場面は、細部まで残酷でした。同点で時計が消えかけた終盤、ハワードの3ポイントが外れ、こぼれ球をリースがオフェンスリバウンドで拾います。残り3秒ほど。そのままの流れでゴール下からのプットバックを放ちましたが、これが決まらずオーバータイムに突入し、フィーバーが押し切りました。

会見でリースは、あのプレーを何度も頭の中で再生していたと明かしています。そのうえで、ひとつの瞬間に自分の他のすべてを支配させる理由はない、という趣旨の言葉を続けました。ここが興味深いところです。試合を落とした責任を一人で背負い込む姿勢と、それを引きずらないと決める切り替えが、同じ会見の中で同居しています。SNSでは外した瞬間の映像が拡散され、批判も擁護も飛び交いましたが、当の本人が最も長くその映像を見ていたことになります。

数字が示すのは決定力ではなく「量」で戦う選手だという事実です

ここからは筆者の見立てです。リーグ最多24個のダブルダブルという数字は、リースが40分間コートを走り回り、リバウンドを取り続け、セカンドチャンスを作り続けていることの証明です。一方で、ゴール下のフィニッシュに波があるという指摘は今季ずっとついて回ってきました。日曜の1本は、その弱点が最も目立つ場所と時間に出てしまったにすぎません。

ただ、ダブルダブルを量産する選手が終盤にリバウンドを拾える位置にいること自体が、チームにとっては資産です。あのプレーは、リースがそこにいなければ生まれなかったチャンスでもありました。プレーオフで同じ状況が来たとき、ドリームがリースにボールを託すのか、それともハワードら他の得点源に委ねるのか。カール・スメスコHCがどう設計するかは、残り9試合の終盤の使い方を見れば見えてくるはずです。個人的には、リースを勝負どころで外す選択は取らないと予想します。眠れなかったと公言できる選手は、次に同じ場面が来たときに逃げない可能性が高いからです。

今後の試合予定

ドリームはウエストコーストの遠征を続けます。木曜にロサンゼルス・スパークス、土曜にフェニックス・マーキュリー、月曜に再びロサンゼルスと対戦し、8月28日にホームでポートランド・ファイアを迎えます。エーシズとの1ゲーム差を詰め切れるかどうか、この遠征がひとつの分岐点になりそうです。

引用:https://athlonsports.com/wnba/atlanta-dream/angel-reese-admits-losing-sleep-after-mistake-against-indiana-fever

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