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なぜリラードは1168本を打ち続けたのか、復帰シーズン前夜に見えた執念

 

オフシーズンのジムで放った一本一本が、これほど話題になる選手も珍しいと思います。ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが自身のインスタグラムで公開したワークアウトの内容が、2026-27シーズンを前にファンの間で大きな反響を呼んでいます。試投1168本に対して成功1100本。単純に割れば94.2%という、練習とはいえ現実離れした数字でした。筆者が最初に感じたのは「すごい」よりも「まだ足りないと思っているのだろうな」という怖さのほうでした。

1168本という試投数が語る、オフの密度

ClutchPointsが8月29日に報じたところによると、リラードが公開した最新の動画には、直近のワークアウトで1168本中1100本を沈めたという記録が示されていました。注目すべきは成功率の94.2%そのものよりも、母数の1168本という試投数のほうだと考えています。一度のセッションで1000本を超えるシュートを打ち切るには、フォームの再現性はもちろん、下半身の耐久力とリズムの安定が不可欠です。ケガからの復帰を控えた選手が真っ先に取り戻さなければならないのは、まさにこの「反復に耐える身体」でした。

数字を別の角度から見ると、外した本数は68本です。1168本のうち失敗が68本しかないという構成は、シュートレンジを絞った練習であることを差し引いても、コンディションが相当高い水準にあることを示しています。復帰を待つ側にとって、これ以上わかりやすい進捗報告はないでしょう。

モラント加入とプレーオフ復帰、変わったポートランドの景色

リラードが戻ってくるポートランドは、彼が離れていた頃とは別のチームになりつつあります。2025-26シーズン、ブレイザーズは5年ぶりにプレーオフへ進出しました。デニ・アヴディヤが自身初のオールスターに選ばれ、シェイドン・シャープはキャリアで初めて平均20得点台に到達しています。そこへジャ・モラントをトレードで迎え入れ、リラードと組ませるバックコートを用意しました。

リラード自身は、平均24.9得点7.1アシスト1.2スティールで9度目のオールスターに選出されたシーズンを最後にミルウォーキーを離れ、3年4160万ドルの契約でポートランドに復帰しています。11シーズンを過ごした古巣に戻ったものの、ここまではコートの外から仲間を支える時間が続きました。チームメイトのジュルー・ホリデーはClutchPointsのインタビューで、離脱中のリラードから受けている影響について「彼のゲームに対する知識や経験は計り知れない」と語っています。

94.2%が意味するのは復調か、それとも渇きか

ここからは筆者の見立てです。この動画で本当に読み取るべきは成功率ではなく、公開した意図のほうだと考えています。復帰シーズンを控えた選手が、あえて試投数まで含めた数字を出したという事実は、「打てる状態にある」ことの宣言に近いものがあります。同時に、モラントというボールを持ちたがるガードが加わった編成のなかで、自分の立ち位置を先に示す動きだとも読めます。

懸念がないわけではありません。シャープが半月板の負傷で長期離脱を強いられるなど、ウイング陣の駒はそろって万全とはいえない状況です。リラードとモラントが同時にコートに立つ時間帯で、どこまでディフェンスを保てるかは開幕後の最大の論点になるはずです。ただ、1168本を打ち切れる身体があるのなら、少なくとも「以前のリラードに戻れるのか」という問いは、かなり手前まで進んだと言っていいでしょう。

2026-27シーズンをどう追いかけるか

ブレイザーズの日程や放送予定は、NBA公式サイトの2026-27シーズンのスケジュールページで確認できます。リラードとモラントが並ぶバックコートは、今季のリーグでも屈指の話題性を持つ組み合わせです。プレシーズンの段階から、二人がどの時間帯に同時起用されるかを追いかけると、ポートランドの狙いが見えてくるはずです。

引用:https://clutchpoints.com/nba/portland-trail-blazers/blazers-news-damian-lillard-1100-1168-jaw-dropping-offseason-workout-performance

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