ブランソン ニックス

ブランソンのSNL登壇とニックスの余熱、王座防衛へ向かう53年ぶり王者の号砲

 

53年ぶりの優勝から3か月、ジェイレン・ブランソンの秋は少し変わった舞台から始まります。ニューヨーク・ニックスのポイントガードにしてファイナルMVPが、アメリカの長寿コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」のシーズンプレミアで司会を務めることが発表されました。放送日は9月26日、音楽ゲストはガールズグループのKATSEYEです。優勝パレードの余熱が冷めきらないうちに、今度はニューヨークのスタジオへ。この街のスターらしい、じつに賑やかなオフシーズンになっています。

シリーズ平均32.6得点、第5戦45点で終わらせた6月

そもそもブランソンの2026年がどれほどの年だったかを整理しておきます。ニックスは6月のNBAファイナルでサンアントニオ・スパーズを5試合で退け、1973年以来となる優勝を果たしました。シリーズを通じたブランソンの平均得点は32.6点。そして優勝を決めた第5戦では45得点を挙げています。

この45点という数字には付記があります。NBAファイナルで優勝を決めたアウェーゲームにおける最多得点として、マイケル・ジョーダンの記録に並んだのです。ニックスにとって半世紀以上ぶりの歓喜を、リーグ史に残る個人パフォーマンスで締めくくった形になります。30歳という年齢を考えても、キャリアの絶頂と呼んでいい到達点でした。

その勢いは夏も続き、ブランソンは2026年のESPYアワードでも表彰を受けています。SNLの司会という話が舞い込んだのも、こうした一年の延長線上にあると考えるのが自然でしょう。

バスケットボール選手とSNL、意外に狭い扉

NBA選手がSNLのホストを務めるのは、実はかなり珍しい出来事です。報道によれば、ブランソンはビル・ラッセル、チャールズ・バークレー、マイケル・ジョーダン、レブロン・ジェームズに続く5人目のNBA選手ホストとされ、アスリート全体で見ても2023年のトラビス・ケルシー以来の登板になるとのことです。つまり、優勝しただけでは回ってこない椅子ということになります。

ブランソンが選ばれた背景には、コート外での発信力があると見ています。ポッドキャストでの語り口は柔らかく、リーダーとしての言葉に説得力があり、身長188センチ前後という「NBA選手としては小柄」な佇まいも親しみやすさにつながっています。ニューヨークという巨大市場で優勝した司令塔が、最もニューヨーク的な番組に立つ。番組側にとっても分かりやすい絵になるはずです。

なお今シーズンのSNLは、ブランソンのほかにダコタ・ジョンソン、シェーン・ギリス、インディ・ナバレッテが冒頭4回のホストに名を連ねています。

露出の増加は、王座防衛にとって追い風か向かい風か

ここからは筆者の見立てです。優勝した翌シーズンのチームが苦しむ最大の要因は、戦力の変化よりもスケジュールと注目度の変化にあります。パレード、表彰式、CM撮影、そして今回のようなテレビ出演。体は休まっていても、頭と生活が休まらない時間が積み上がっていきます。

ただし、ブランソンについてはそこまで心配していません。彼はこれまでも、期待が過剰に膨らむ環境で結果を出し続けてきた選手です。むしろ王座防衛で怖いのは主役の消耗より、相手チームの本気度が全試合で最大化されることのほうでしょう。全員が挑戦者としてぶつかってくる82試合を、どう配分して乗り切るか。そこが今季最大のテーマになると見ています。

今後の見どころ

SNLのプレミアは9月26日。そして王座防衛の号砲は10月20日、ホームでレブロン・ジェームズを擁するフィラデルフィア・セブンティシクサーズを迎える開幕戦です。米国ではNBCとPeacockでの中継が予定されています。日本での視聴方法は、開幕が近づくにつれて各配信サービスから案内が出る見通しです。テレビのスタジオから、マディソン・スクエア・ガーデンへ。ブランソンの秋は、休む暇がなさそうです。

引用:https://www.nba.com/news/jalen-brunson-snl-host

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