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マイナス15.1、王者ウィルソンに迫るリースの守備が生んだ波紋

 

2026年シーズンもレギュラーシーズン残り4試合。今季のディフェンス最優秀選手(DPOY)レースは、3度の受賞歴を持つラスベガス・エーシズのエイジャ・ウィルソンが独走するとみられてきましたが、ここへきて意外な名前が浮上しています。SB Nationのアナリスト、ノア・ダルゼル氏が9月17日に公開した記事で、アトランタ・ドリームのエンジェル・リースをウィルソンより上位に評価すると明言したのです。守備というと個人のブロックやスティールの数字で語られがちですが、ダルゼル氏が重視したのは「リースがコートに立った時、チーム全体の守備がどう変わるか」という視点でした。数字だけでなく目に映る変化を根拠に挙げている点に、これまでのDPOY論争とは違う切り口を感じます。

守備効率マイナス15.1、リースが刻んだリーグ最高の数字

ダルゼル氏によると、リースがコートに立っている場面では相手チームの攻撃効率が平均でマイナス15.1変化するといい、これはリーグ全体で最も良い数字だといいます。個人のブロック数やスティール数だけでは測れない「チーム守備への貢献度」を示す材料として紹介されました。一方のウィルソンは1試合平均2.0ブロックと個人スタッツでは引き続き高い水準を保っていますが、所属するエーシズの守備指標はリーグ6位にとどまっており、優勝候補としては物足りなさが残る順位です。ダルゼル氏は「どれだけ個人として優れたディフェンダーであっても、所属チームの守備が平均以下なら、この賞を渡すのは私には難しい」と語り、チーム守備を重視する採点基準を明確にしています。レースの行方を左右する残り試合は、リース、ウィルソンともにあと4試合。僅差の争いは最終盤までもつれ込みそうです。

3度目のDPOYに挑むウィルソンと、評価されてこなかったリースの守備

ウィルソンはすでに3度のDPOYを受賞しており、今シーズン受賞すれば自身4度目の栄誉となります。エーシズのフランチャイズプレーヤーとして、得点力だけでなくリムプロテクトでもリーグを代表する存在であり続けてきました。一方のリースはこれまで得点力やリバウンド力で注目されることが多く、守備面での評価は個人スタッツの陰に隠れがちでした。しかし今季のドリームは、リースがコートに立つ時間帯とベンチにいる時間帯とで守備の安定感が大きく変わるとされ、周囲の評価も少しずつ変わってきています。折しもリースは、アメリカ代表としてFIBA女子バスケットボールワールドカップで史上5大会連続となる金メダルを獲得したばかり。WNBA公式アカウントからは、優勝後のロッカールームでチームメートを率いてTikTok動画を撮影する姿から「世界王者、そしてTikTok監督」というニックネームを贈られています。世界一を経験した勢いそのままに、地元に戻ってDPOYレースにも名乗りを上げた格好です。

残り4試合、数字と目に見える変化のどちらが評価されるか

今回のダルゼル氏の主張が興味深いのは、いわゆる「スタッツで殴り合う」タイプの議論ではなく、「見た目の変化」を根拠にしている点です。WNBAの守備指標はまだNBAほど整備されておらず、ブロックやスティールのような分かりやすい数字が評価の中心になりがちでした。もしこのままリースがDPOYを受賞するようなことになれば、個人スタッツより「チーム守備への波及効果」を重視する新しい評価軸が広がるきっかけになるかもしれません。ドリームにとっても、リースの守備は第4シードでのホームコートアドバンテージ確保に直結する要素であり、残り4試合の勝敗そのものがDPOYレースの行方を占う材料になりそうです。ウィルソンにとっても、エーシズが守備指標を上げられるかどうかが最終盤の巻き返しの鍵を握ります。

今後の注目カードと観戦情報

ドリームとエーシズはともにレギュラーシーズン残り4試合を消化しながら、プレーオフのシード争いとDPOYレースを同時に戦うことになります。両チームの今後の試合日程や中継情報は、WNBA公式サイトおよび各配信サービスで確認できます。DPOYの正式発表はレギュラーシーズン終了後に予定されており、続報が入り次第お伝えします。

引用:https://hardwoodheroics.com/angel-reese-chosen-over-aja-wilson-wnba-dpoy/

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