ペイジ・ベッカーズ

10勝34敗から7位浮上へ、ウイングス大逆転が刻んだ執念の軌跡

 

ウイングスが今シーズン歩んできた道のりが、レギュラーシーズン最終戦でひとつの形になりました。1年前には目を覆いたくなるような成績に沈んでいたチームが、プレーオフの舞台まで駆け上がってきたのです。最終戦の勝利を受けて地元メディアが次々と特集記事を組んでいることからも、この躍進がいかに注目を集めているかが伝わってきます。第一印象として率直に感じるのは、この結果が一夜の勢いではなく、シーズンを通じて積み上げてきたものの集大成だということです。派手な逆転劇というより、じわじわと積み重ねてきた努力が最後にまとまって形になった、そんな読後感を覚えます。

レギュラーシーズン最終戦、103対91の白星で刻んだ数字

ウイングスは現地9月23日、敵地シアトルでのストーム戦をレギュラーシーズン最終戦として迎え、103対91で勝利しました。ベッカーズは25得点を記録してチームを牽引し、シェパードはシーズン中何度目かとなるトリプルダブルを達成しています。この勝利により、ウイングスは西カンファレンス7位でレギュラーシーズンを終え、プレーオフ進出を確定させました。一方のストームは、この敗戦で今シーズンを8勝36敗という厳しい成績で終える結果となっています。地元メディアの間では、この最終戦の勝利によってウイングスがシーズン単位の勝ち星の伸び幅でWNBA記録に並んだ、あるいは更新した可能性があると伝えられており、単なる1勝以上の意味を持つ夜になったことがうかがえます。試合後のインタビューでベッカーズはシーズンを通じた浮き沈みを振り返り、ここまでの道のりに率直な思いを口にしたと報じられています。25得点という数字自体も、彼女にとって今シーズン何度も見せてきた安定した得点力の延長線上にあるものと言えそうです。

わずか1年前は10勝34敗、コーチ交代を経ての大改造

このウイングスの躍進を語る上で欠かせないのが、2025年シーズンの記憶です。当時のウイングスは10勝34敗にとどまり、リーグ屈指の苦しいシーズンを過ごしていました。シーズン終了後にはヘッドコーチが交代し、新体制のもとでベッカーズやファッドといった若い戦力を軸としたチーム作りが進められてきました。もっとも、その歩みは一本調子だったわけではありません。シーズン中盤にはオールスター明けのスランプが伝えられる時期もあり、地元メディアからは「プレーオフ前に答えを見つけられるか」と懸念する声も出ていたほどです。それでも終盤にかけて着実に白星を積み重ね、最終的には7位でのプレーオフ進出という結果にたどり着きました。前年からの落差を踏まえれば、この変化はチームの体質そのものが変わったことを示していると言えそうです。米大手メディアも今シーズン序盤の段階から、この改革の行方を特集記事で追いかけてきた経緯があり、リーグ全体としても関心の高いストーリーになっていました。若い才能を集めながらも勝てない時期が続いていたウイングスにとって、この1年での変化は組織としての底力を示すものだったのかもしれません。

プレーオフ7位からの下剋上は起こるか、ベッカーズの重心に注目

7位というシードは決して有利な位置とは言えませんが、レギュラーシーズン終盤に波に乗った状態でプレーオフへ入れることは、短期決戦では大きな意味を持ちます。ベッカーズがシーズンの浮き沈みを冷静に振り返ったと伝えられている通り、苦しい時期を乗り越えてきた経験は、プレーオフのプレッシャーの中でこそ生きてくるはずです。シェパードのインサイドでの安定感や、終盤戦にかけて存在感を増した若手陣の成長も含めて、ウイングスがどこまで上位シードを脅かせるかは今後のWNBAシーン全体の大きな見どころになりそうです。個人的には、下位シードからの下剋上を演じるチームには独特の勢いが宿ることが多く、今のウイングスにはまさにその空気を感じます。オフシーズンの補強や来季に向けた編成を占ううえでも、このプレーオフでの戦いぶりは重要な材料になっていくでしょう。

プレーオフ日程・観戦情報

ウイングスの2026年プレーオフ1回戦の詳細な対戦カード・日程は、今後の公式発表を待つ形となります。地上波・配信での中継情報も含め、続報が入り次第お伝えします。

引用:https://www.foxsports.com/articles/wnba/paige-bueckers-scores-25-jessica-shepard-secures-another-tripledouble-and-wings-beat-storm-10391

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