12本中1本、自己最少2得点に沈んだクラークに走った『わざと負け』の異変

 

インディアナ・フィーバーが現地9月24日のレギュラーシーズン最終戦でミネソタ・リンクスに66-86で敗れ、プレーオフの最終シードを6位に落としました。この一戦でケイトリン・クラークは12本中1本しかシュートを決められず、今シーズン最少となるわずか2得点に終わっています。SNS上ではこの結果を受けて、フィーバーが上位シードのアトランタ・ドリームとの初戦を避けるためにわざと負けたのではないかという「タンキング疑惑」が一気に広がりました。筆者の第一印象は、疑惑の背景には偶然とは言い切れない巡り合わせと、単なる不運としか言えない要素が入り混じっているというものです。

12本中1本、自己最少に沈んだ最終戦の中身

試合はミネソタが第1クォーターから32-13と一方的な展開をつくり、最後までフィーバーが追いつけないまま66-86で終わりました。主力のアリーシャ・ボストンは前半のみ13分の出場にとどまり、4得点3リバウンド1スティールを残して後半は姿を消しています。ホワイトHCはこの欠場について「ボストンの張りによる予防的な措置だった」と説明しており、深刻な負傷ではないという見立てです。さらにタイアシャ・ハリスも衝突後にコートから運ばれる場面があり、フィーバーにとっては選手のやりくりそのものが厳しい一戦になりました。この敗戦により、同日にシカゴ・スカイを101-93で下して28勝16敗を確定させたワシントン・ミスティックスに第5シードが渡り、フィーバーは第6シードに回ることになっています。

単独最少得点はどれほど「らしくない」数字なのか

クラークは今シーズン38試合で平均22.7得点8.4アシストを記録し、エイジャ(26.2得点)、ミッチェル(25.1得点)に次ぐリーグ3位の得点力を誇ってきました。その主砲がフィールドゴール12本中1本、2得点に沈むのは、平均から20点以上も落ち込む極端な数字です。もちろんWNBAではシーズン終盤に主力を休ませたり負荷を調整したりする判断自体は珍しくなく、当ブログでも今シーズン序盤にマーキュリーの若手起用を巡る「タンキング容認論」を取り上げたことがあります。ただし今回のフィーバーの場合、ボストンとハリスの離脱が重なった末の大敗であり、意図的な采配というより故障者の連鎖が数字を押し下げたと見るほうが自然です。とはいえ、疑惑が生まれること自体は、それだけこの一戦の結果がシード争いに直結していたことの裏返しでもあります。

エーシズとの初戦、疑惑の行方をどう見るか

第6シードとなったフィーバーの初戦の相手は、過去4年で3度の優勝を誇る第3シードのラスベガス・エーシズに決まりました。シリーズは日曜日にラスベガスで開幕するベストオブスリー方式です。今シーズンのレギュラーシーズン対戦成績はフィーバーの2勝1敗で、唯一の敗戦は8月6日の延長戦でした。仮にフィーバーがドリームとの対戦を避ける狙いがあったとしても、代わりに待っていたのはエイジャ擁する優勝経験豊富なチームであり、必ずしも「楽な道」を選んだ結果にはなっていません。筆者としては、今回の大敗は戦略というより故障の連鎖による偶発的な結果であり、むしろシーズン対戦成績で勝ち越している相手と当たれたことは、クラークたちにとって悪くない巡り合わせになり得ると見ています。ボストンの状態が予防的な措置で済むなら、初戦までに立て直せる可能性は十分にあるでしょう。

開幕カードと視聴情報

プレーオフ1回戦は他に、第1シードのミネソタ・リンクスと第8シードのニューヨーク・リバティ、第2シードのゴールデンステート・ヴァルキリーズと第7シードのダラス・ウイングス、第4シードのアトランタ・ドリームと第5シードのワシントン・ミスティックスの組み合わせが決まっています。フィーバー対エーシズの第1戦は日曜日にラスベガスで行われる予定で、ボストンやハリスのコンディションがどこまで戻るかが最初の見どころになりそうです。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/ducked-smoke-scared-angel-reese-052834195.html

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です