ジェイレン・ブラウン

115.6点の得点ブームに待った、NBAが押し手に突きつけた「4つのF」の号砲

 

NBAが2026-27シーズンに向けて、審判への新しいガイドラインを発表しました。なかでも最も注目を集めているのが、ドライブやポストプレーで攻撃側が腕を突き出す「オフアーム・プッシュオフ」への取り締まり強化です。得点が増え続けるリーグで、守備側にも息をさせようという意図がはっきり見えます。開幕前に出てきたルール変更としては、かなり大きな意味を持つニュースだと感じました。

発表の中身と「4つのF」

発表したのは、NBAでバスケットボール運営を統括するジェームズ・ジョーンズです。火曜日の電話会見で、「発生数が多く、試合への影響も大きい」4種類のプレーを重点項目として挙げました。その一つがプッシュオフです。

判定の枠組みとして示されたのが「4つのF」で、ESPNの報道によれば、Feeling(相手の位置を感じる)とFirming(しっかり当てる)は許されるコンタクト、Force(力で押しのける)とFull Extension(腕を伸ばし切る)は反則になるという整理です。審判育成を担当するモンティ・マッカッチェンは、守備側が攻撃側の違法な行為によって不利益を被ってはならないという趣旨の説明をしています。

例として映像で示されたのは、ジェイレン・ブラウンがケリー・ウーブレイJr.の胸に前腕を当てたシーンと、RJ・バレットがエバン・モブリーに腕を強く当てながらドライブしたシーンでした。リーグを代表するスコアラーのプレーが具体例に選ばれている点は、ファンの間で議論になりそうです。

得点が跳ね上がった時代の背景

この動きの背景には、リーグ全体の得点の伸びがあります。昨シーズンのチーム平均得点は115.6点で、1969-70シーズン以来の高水準でした。3ポイントの増加やペース向上に加えて、ボールハンドラーが腕で間合いを作る技術が洗練されたことも、得点増を後押ししてきたはずです。

もちろん、腕を使って守備を離すこと自体は長年プレーの一部でした。今回の発表は、その線引きを「感じる、当てる」と「押す、伸ばし切る」に言語化したところに価値があると思います。基準が明確になれば、審判の笛のぶれも減り、選手側も準備しやすくなります。

今季の見どころと独自の考察

重点項目はほかに、スクリーン設置時の違法なコンタクト、オフボールでの動きを妨げる守備側の接触、そして「ストレートライン・パスウェイ」と呼ばれる、攻守双方が同等にコースを主張できる場面の判定が挙がっています。つまり今季は、攻撃の足を引っ張るだけの笛ではなく、攻守の接触を全体的に整理する方向だと読めます。

個人的に注目しているのは、序盤の数週間です。新ルールが導入されると、最初のうちは笛が増えて試合のテンポが崩れやすくなります。一方でスター選手のフリースロー数や、得点の伸びにどう影響するかは、シーズンが進まないと分かりません。ここは不確実な部分なので、断定は避けておきます。ただ、腕の使い方に頼ってきたスコアラーほど、ステップや緩急など別の武器を磨く必要が出てくるのは確かでしょう。

開幕に向けて

レギュラーシーズン開幕が近づく中、ここからのプレシーズンゲームが、新ガイドラインの実際の運用を確かめる最初の機会になります。笛の基準がどう変わるのか、ぜひ試合を見ながら確認してみてください。

引用:https://www.espn.com/nba/story/_/id/50063714/nba-issues-new-guidelines-instructs-refs-crack-push-offs

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