アトランタ ドリーム カール・スメスコ WNBAファンブログ

第4Qだけで13点、カナダという心臓がドリームを2018年以来の準決勝へ運んだ裏側

 

ミスティクスを2連勝で退け、2018年以来となる準決勝進出を決めたドリーム。ゲーム2の主役をひとり挙げるなら、得点王のグレイでもDPOYのリースでもなく、司令塔のジョーディン・カナダだと感じました。派手さよりも勝負どころでの判断力が際立った一戦で、数字を追うほどその存在感の大きさが見えてきます。

第4Qに集中した19点と、ゲームを動かした11アシスト

カナダはこの試合で19点、11アシスト、7リバウンド、3スティールを記録しました。19点のうち13点は第4クォーターに集中していて、3ポイントは8本中4本成功です。得点とアシストの両方でダブルダブル級の数字を残しながら、勝負が決まる時間帯にシュートを沈めた点が大きな意味を持ちます。

チームの数字も対照的でした。ドリームの3ポイント成功率はゲーム1で24%に沈んでいましたが、ゲーム2は32本中13本の41%まで改善しています。外角が戻った背景には、カナダが起点となって作ったオープンの場面が多かったことがあると見ています。

グレイが22点、リースが15点7リバウンド3ブロック、ハワードが15点4アシストと、主力がそれぞれ役割を果たしました。ハワードはファウルアウトしましたが、それでも崩れなかったのは、ボールを運ぶ軸がぶれなかったからでしょう。

守備から生まれた23点という裏の主役

見逃せないのが守備です。ドリームはスティールから10回のターンオーバーを奪い、それを23点に変えました。一方で自分たちのターンオーバーは8つにとどめています。カナダは3スティールを挙げており、守ってから走る形の中心にいました。

指揮官のカール・スメスコは、カナダについて「彼女は本当にうちのエンジンだ」と語っています。さらにグレイも、第4Qに大事な1本が必要な場面でカナダが3ポイントを決めてくれると話しました。コーチと同僚の双方が同じ方向を向いた評価をしている点に、チーム内での信頼の厚さが表れています。

2018年以来の準決勝、背景にある変化

ドリームが準決勝に進むのは2018年以来です。長い低迷の時期を経て、守備で相手のミスを誘い、速い展開で得点を重ねるスタイルが定着してきました。その中でエンジン役のカナダが勝負どころで点も取れるとなれば、相手にとっては守り方を絞りにくくなります。

私の独自の見方ですが、今回のカナダは「パスで合わせる司令塔」から「自分で試合を決められる司令塔」へ、一段階進んだ印象です。ゲーム1で外角が不調だったチームが、1試合で立て直せたのは、彼女が自らシュートを打つ選択肢を持っていたからではないでしょうか。

準決勝に向けた論点

準決勝は10月4日に開幕し、相手はリバティです。ここでの焦点は、カナダに対してどんなマークを敷いてくるかでしょう。ボールを持たせないようにすればリースやグレイが自由になり、自由にさせれば第4Qのような一撃を食らいます。守る側にとって難しい選択になりそうです。

ファンの皆さんは、ドリームの強さの源はカナダのエンジンなのか、それとも守備からの速攻なのか、どちらだと感じますか。準決勝の最初の数分で、その答えの一端が見えるかもしれません。

数字の読み方についても触れておきます。ゲーム1の24%からゲーム2の41%という3ポイントの改善幅は17ポイントで、1試合の中で起きた変化としてはかなり大きなものです。単に入りが良かったという運の要素だけでなく、起点となるカナダのドライブやパスで守備がずれ、良い形でシュートを打てたと考える方が自然でしょう。第4Qの13点という数字は、その信頼がチーム全体に広がっていたことの証明だと思います。

観戦のポイント

準決勝を見る際は、カナダが最初にボールを持ったときの相手の守り方に注目してみてください。ダブルチームに来るのか、ついていくだけなのかで、その試合の流れがほぼ決まります。試合時間は公式サイトで確認してください。

※数字と発言は引用元の記事に基づいています。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/jordin-canada-captained-atlanta-dream-110000956.html

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