ソフィー・カニンガム

ミッチェルは最優先、カニンガムは市場へ――28勝フィーバーに迫る分岐点

 

10月1日の1回戦第3戦で、インディアナ・フィーバーはディフェンディングチャンピオンのエーシズに83-94で敗れ、1回戦で姿を消しました。28勝16敗で第6シードをつかんだチームにとって、悔しさの余韻が残るなか、すでにオフシーズンの時計は動き始めています。注目はケルシー・ミッチェルとソフィー・カニンガム、2人のアンリストリクテッド・フリーエージェント(他球団とも自由に交渉できる立場)の行方です。

ミッチェルは「最優先」、カニンガムは宙に浮く

ステファニー・ホワイトHCはミッチェルを「オフシーズンの最優先事項」と位置づけています。今季はリーグ屈指の得点力でチームを引っ張ってきただけに、残留交渉が最重要課題になるのは自然な流れでしょう。

一方のカニンガムは30歳で、今季は1年契約66万5000ドルでフィーバーに在籍しました。レギュラーシーズンは43試合に出場し、先発は3試合のみ。ベンチから流れを変える役割が中心でした。過去2シーズンの3ポイント成功率は42%と数字は悪くない反面、2026年のオンオフ評価(出場時と不在時のチーム得失点差の違い)はマイナス6.2にとどまり、評価は分かれる状況です。

「前に立てていない」カニンガムの本音

カニンガムは負傷明けでシーズンに入った影響について、「チームの前でプレーできていないから、本当に上手いのかと思われてしまう」という趣旨の不安を口にしています。さらに「ただ勝ちたい。エゴを前に出すつもりはない」とも語りました。プレー機会が限られた1年を経て、市場でどう評価されるかは本人にとっても大きな関心事のはずです。

プロ8年目のカニンガムは最初の6シーズンをフェニックス・マーキュリーで過ごし、昨季にインディアナへ加わりました。ロールプレーヤーとしての価値を示す舞台は、来季以降も選べる立場にあります。

数字で見る「キャップの壁」

ここからはお金の話です。報じられているところでは、サラリーキャップ(チーム全体の年俸総額の上限)は700万ドルで、2027年に最大13%の上昇が見込まれています。この枠のなかで、ケイトリン・クラーク、アリヤ・ボストン、ミッチェルの3人にかけられる金額は合計でおよそ450万ドル、キャップ全体の約6割に達する可能性があるといいます。

さらに、モニーク・ビリングスとレクシー・ハルの2人には、保証された年俸が合計160万ドルあります。ハルは今季41試合に先発しましたが、勝利貢献度(ウィンシェア)はチーム内で8位でした。誰に重い契約を与え、誰を手放すのか。ベンチ層の再設計は、スター3人の契約以上に難しい作業になりそうです。

クラークが背負う「次の期待値」

クラークは今季「MVP級」の活躍を見せましたが、敗退を決めた第3戦では21分以上にわたってフィールドゴールが決まりませんでした。24歳でプレーオフ経験はまだ通算5試合です。試合後には「あと一歩だった。Cの出来だったと思う。悔しいけれど、誇れることもたくさんある」と振り返っています。

私の見立てでは、28勝と第6シードという結果は決して悪くありません。ただ、エースの経験値とロスターの厚みの両方を伸ばさなければ、エーシズのような経験豊富な相手を超えるのは難しいでしょう。ミッチェル残留を軸にしつつ、カニンガム級の役割をどれだけ低コストで補えるかが、2027年のフィーバーを占う分かれ道になると見ています。

今後の見どころ

プレーオフは準決勝へ進み、フィーバーのオフシーズン交渉はその後に本格化します。まずはミッチェルの契約がまとまるか、カニンガムが他球団と話をするのか。ファンの間でも「カニンガムは残すべきか」で意見が割れそうなテーマです。フィーバーのロスター動向は、引き続きチェックしていきます。

※数字は2026年10月2日時点でYahoo!スポーツの報道に基づきます。キャップ関連は報道ベースのため、正式発表をご確認ください。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/whats-next-indiana-fever-guard-041059677.html(参考:https://sports.yahoo.com/articles/caitlin-clark-fever-now-face-060105212.html)

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