移籍から3週間で去ったホーキンス、14位指名の期待と平均8.0点の現実

 

グリズリーズが、ガードのジョーダン・ホーキンスと双方合意のうえで契約を解消する見通しだとESPNのシャムズ・シャラニア記者が伝えました。ウェイバー(契約解除選手の獲得希望を募る手続き)を通過すれば、ホーキンスはほかの球団と自由に交渉できるようになります。9月8日にペリカンズから獲得したばかりの選手を、わずか3週間ほどで手放す異例の展開です。

トレードの中身とウェイブ決定までの流れ

このトレードは9月8日に成立しました。グリズリーズはホーキンスとミカ・ピービー、さらに将来の2巡目指名権と2巡目の指名順位を入れ替える権利を受け取り、A.J.ジョンソンとタージ・ギブソンをペリカンズへ送り出しています。ペリカンズ側の狙いは、フリーエージェントのベネディクト・マトゥリンと2年1600万ドルで契約するための枠を空けることでした。つまりグリズリーズにとっては、ペリカンズの補強に協力する形で受け入れた選手だったことになります。

ジョンソンは21歳で、2024年にバックスから1巡目で指名されたガードです。NBA通算77試合で平均4.9点を記録しています。ギブソンは41歳で、2009年のブルズ入りから17シーズンを戦ってきたベテランです。若手ガードとレジェンド級の大ベテランを出して、ホーキンスとピービーを得たトレードでした。ピービーはルーキーだった昨季に61試合で平均4.3点を残しています。グリズリーズは両者を足がかりに、ウイングの層を厚くする構想だったと見るのが自然です。それだけに、ホーキンスだけを早々に手放す今回の決断は、チーム内の序列や契約面で何らかの事情があったことを想像させます。ただし、その具体的な理由は現時点で報じられておらず、要確認の部分です。

数字で見るホーキンスの3年間

ホーキンスはコネチカット大を経て2023年のドラフトで全体14位指名を受け、24歳、身長は6フィート5インチ(約196センチ)のシューティングガードです。ペリカンズでの3シーズンは通算174試合に出場し、平均8.0点、2.3リバウンドを残しました。コネチカット大時代には2023年の全米王者も経験しています。

ただし、ClutchPointsはペリカンズでの課題として、ディフェンスの安定感の欠如、インサイドでの得点効率のばらつき、ウイングのローテーション内での競争を挙げています。3シーズンで174試合ということは、年間では平均58試合ほどの出場です。ほぼ毎年ローテーションには入っていたものの、絶対的なレギュラーを確保するまでには至らなかった計算になります。ロッタリー指名の期待値に対し、平均8.0点という数字は決して悪くはありませんが、突き抜けた成長曲線を描けなかったのも事実です。グリズリーズにしても、トレード後に自軍の戦力構想と噛み合わないと判断したのでしょう。

今後の展望と筆者の考察

ここからはあくまで筆者の見立てです。24歳でまだ伸びしろが残る元ロッタリー指名のシューターは、ウェイバーを通過すれば関心を寄せる球団が出てきてもおかしくありません。守備や得点効率の課題を補える環境に入れるかどうかが、キャリアの分かれ目になりそうです。

一方でグリズリーズには、わずか3週間でトレード獲得の選手を手放す判断が適切だったのかという議論も残ります。ホーキンスの新しい行き先が決まれば、この決断の評価も変わってくるはずです。ペリカンズにとっては枠を空けてマトゥリンを確保でき、グリズリーズは結果として何も得ないまま選手を手放す形になります。トレードの勝者がどちらだったのかは、数か月後に見直したときに初めてはっきりするでしょう。ファンの間でも、ロスターづくりの是非をめぐって意見が分かれそうです。

関連情報

ホーキンスはウェイバーを通過したあと、オープン市場で次の所属先を探すことになります。行き先が決まり次第、続報をお伝えします。このトレードの経緯は、当ブログの過去記事もあわせてご覧ください。

引用:https://clutchpoints.com/nba/memphis-grizzlies/grizzlies-news-memphis-waives-2023-lottery-pick-month-trading-him

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です