なぜクレイのヒート初戦、13分0点がここまで話題になったのか

 

クレイ・トンプソンのヒートでの初陣は、静かな数字で終わりました。プレシーズンのラプターズ戦で先発出場し、13分間のプレーで0得点です。シュートは2本放って2本とも外れ、リバウンドが2本、アシストはゼロでした。たった一試合、それもプレシーズンの出来事なのに、SNSでは大きな反応が広がっています。数字そのものより、反応の大きさのほうが興味深い一戦でした。

試合の中身を整理します

ヒートは129対105で勝利し、先発メンバーはヤニス・アデトクンボ、バム・アデバヨ、アンドリュー・ウィギンズ、デイビオン・ミッチェル、クレイでした。クレイの出場は約13分で、他の先発と同じく早めに休んでいます。ヤニスは前半のみで9得点7アシスト、アデバヨは10得点、ウィギンズはチーム最多の12得点を記録しました。

その中でクレイは、先発で0得点または0アシストだった唯一の選手になっています。とはいえ、打ったシュートは2本だけです。調子を判断するにはあまりに少ない材料で、監督のスポールストラも試合後に「良いところもあれば、少し雑なところもあった」という趣旨の総括をしています。チーム全体への評価であり、クレイ個人を名指ししたものではありません。

ファンの反応は真っ二つ

ヤフー・スポーツがまとめたファンの声は、擁護と懐疑に割れていました。擁護派は「プレシーズンで、しかも2本のシュートだけ。批判している人たちはアンチだ」という趣旨の投稿をしています。一方で「2本とも難しいシュートだったのでは」と内容を疑問視する声や、キャリアの下り坂を指摘する厳しい声もありました。

こうした反応が出る理由は、クレイへの期待の大きさにあります。ウォリアーズ時代に3ポイントの歴史を塗り替えた名手が、マーベリックスを経て、バイアウト(契約解除に伴う合意)を経由しヒートに加わりました。マーベリックスでのプレシーズン初戦は10得点だったと報じられており、そのときと比べてしまう人もいるのでしょう。

数字を冷静に見るなら

13分で2本という試投数は、1試合あたりに換算しても控えめです。シューターは打たなければ決まらず、決まらなければ流れに乗れません。プレシーズンでは、主力は出場時間を絞られ、連係を確かめることが最優先になります。この試合でもヒートは19人を起用しており、実験の色が濃い一戦でした。

個人的には、0点という結果よりも、ヤニスという新しい起点が加わった中でクレイがどんな場所でシュートを打てるのかを見たいと思います。ヤニスのキックアウトから3ポイントが生まれる形は、ウィギンズの場面ですでに確認できました。クレイにも同じ形が回ってくれば、評価は大きく変わるはずです。

開幕までに見るべきこと

ヒートはこのあと、ペリカンズ、ティンバーウルブズ、ネッツ、マジックとのプレシーズンを戦い、10月21日にホームでティンバーウルブズとレギュラーシーズンの開幕戦を迎えます。

注目したいのは、次戦以降のクレイの試投数と、打つ場所です。コーナーでフリーになる場面が増えるのか、無理な体勢のシュートが続くのか。そこを見れば、今回の0点が単なる偶然だったのか、課題の入り口だったのかが少しずつ見えてくるでしょう。レビューが出揃うのは、まだ先です。

ヤニスが相手の守りを引きつけ、ウィギンズやミッチェルが生きる。その流れの中で、クレイの得意な形がどれだけ作れるかが、ヒートの外角の厚みを左右するのは間違いありません。ファンの声が極端に振れやすいのは、それだけ関心が高い証拠でもあります。シーズンが始まる頃には、今回の話題も笑い話になっているかもしれません。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/major-cringe-nba-fans-lots-063720260.html

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