オグウミケ

74人中38票の圧勝、オグウミケが引退の年に積み上げた5度目の頂点と15年の執念

 

ロサンゼルス・スパークスのオグウミケが、2026年のキム・ペロー・スポーツマンシップ賞を受賞しました。WNBAは現地10月13日にこの結果を発表しました。受賞は2年連続で通算5度目となり、リーグ記録をさらに更新しました。15年目の今季限りで現役を退くオグウミケにとって、最後のシーズンを締めくくる受賞です。

38票対7票、投票結果が示した圧倒的な差

この賞は、スポーツライターと放送関係者74人の投票で決まります。WNBAの発表によると、オグウミケの得票は38票でした。2位はレベッカ・アレン(ニューヨーク・リバティ)の7票、3位はケルシー・ミッチェル(インディアナ・フィーバー)の6票です。4位にはベロニカ・バートン(ゴールデンステート・ヴァルキリーズ)とマイケラ・オニエンウェレ(ワシントン・ミスティクス)が4票で並びました。

オグウミケの38票は全投票者の半数を超え、2位の5倍を上回ります。票は13人に分かれましたが、2位から4位の4人を合わせても得票は21票にとどまります。38票は、他の12人の合計36票も上回りました。

受賞を支えた今季の数字も見逃せません。オグウミケは43試合すべてに先発し、平均17.3点、9.0リバウンド、3.1アシストを記録しました。3.1アシストはキャリアハイで、得点とリバウンドはスパークスのチーム最多です。賞の対象はプレーの姿勢ですが、コートでの実力が伴っていたからこそ、票が集まりました。

得票の分かれ方にも特徴があります。票を得た13人は、すべて異なる13球団の所属です。つまりオグウミケは、特定の球団やファンの支持ではなく、リーグ全体から票を集めました。

キャッチングスとバードを超えた5度目、そしてペローの名が持つ重み

オグウミケの受賞歴は2019年、2020年、2021年、2025年、2026年です。2022年はシルビア・ファウルズ、2023年はエリザベス・ウィリアムズ、2024年はディアリカ・ハンビーが受賞し、3年の空白を挟んで再びこの賞を取り戻しました。2025年はシアトル・ストームの所属で受賞し、今季はスパークスで受賞しました。この賞の歴代受賞者には、タミカ・キャッチングスとスー・バードがいます。この2人はそれぞれ3度受賞しており、オグウミケはその数を2つ上回りました。

賞の名前になっているキム・ペローは、ヒューストン・コメッツの一員としてWNBA最初の2シーズン、1997年と1998年の優勝に貢献しました。1999年8月、7カ月に及ぶがんとの闘病の末に亡くなっています。リーグの原点を支えた人物の名を冠した賞で、歴代最多の5度を数える重みは、単なる記録以上のものです。

キャリアの数字を並べても、この受賞が偶然でないことは分かります。通算8,047得点は歴代4位、718スティールも歴代4位、3,657リバウンドは歴代3位です。通算7,000得点以上で、かつキャリアのフィールドゴール成功率が50パーセント以上の選手は、WNBAの歴史でオグウミケただ1人です。スパークスの通算最多得点者であり、オールスターゲームの通算得点記録も保持しています。

数字とフェアプレーを両立させた15年が残したもの

オグウミケは2016年から、選手会であるWNBPAの会長を務めています。コート上では記録を積み上げ、コートの外では選手の待遇改善を担う立場に立ち続けてきました。スポーツマンシップ賞を5度受けた選手が、同時に選手会の顔でもあったことが、この受賞の本当の価値を物語っています。

得点王や最優秀選手のように、数字だけでは決まらない賞を、記者と放送関係者の過半数が同じ名前に託しました。しかも、その名前は引退を決めた15年目の選手です。最後の年に74票中38票を集めた事実が、15年間の振る舞いに対するリーグ全体の評価を示しています。オグウミケは、記録でも品格でも頂点に立ったままコートを去る選手として、WNBAに記憶されます。

引用:https://www.wnba.com/news/nneka-ogwumike-2026-kim-perrot-sportsmanship-award-recipient

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