NBAで2年連続の最優秀選手(MVP)に輝いたシャイ・ギルジャス・アレクサンダーが、現地7月5日、カナダ・トロントのCoca-Cola Coliseumに姿を見せました。お目当ては、ダラス・ウィングス対トロント・テンポのWNBAの一戦です。試合後にはリーグで最も注目を集める若きガード、ペイジ・ベッカーズと親しげに手を合わせる場面が生まれ、SNSで大きな話題を呼びました。NBAとWNBA、それぞれの現在地を象徴する二人の交流に、思わず胸が熱くなったファンも多かったはずです。
トロントの夜に起きたこと
この日、ウィングスは89対76でテンポを退け、危なげなく勝利をつかみました。中心にいたのはやはりベッカーズで、22得点7アシストと攻撃を牽引しています。今季ここまでのMVP争いに名を連ねる存在感を、この試合でもあらためて示した形です。
スタンドには、FIBAワールドカップ予選の合間にトロント入りしていたギルジャス・アレクサンダーの姿がありました。さらにRJ・バレット、女子アイスホッケーのサラ・ナースといったカナダを代表するアスリートも集結し、会場はさながらカナダ勢のオールスターの様相を呈しました。トロント・テンポは今季からリーグに加わったばかりの新しいチームで、地元の大物たちが足を運ぶこと自体が、この街のバスケットボール熱の高まりを物語っています。
ベッカーズが公言してきた「シャイ・リスペクト」
二人の関係は、この日突然生まれたものではありません。ベッカーズはかねてよりギルジャス・アレクサンダーのプレーを研究しており、米メディアの報道によれば「シャイのゲームから多くを取り入れている」と語っています。実際、相手をずらすショルダーバンプのような細かな動きを自分の武器として取り込んでおり、憧れが単なる言葉で終わっていない点が印象的です。
参考にする相手のスケールも桁外れです。ギルジャス・アレクサンダーは2026年シーズンに1試合平均31.1得点を記録し、2025年に続く2年連続MVPを受賞しました。連覇の達成は歴代14人目という快挙で、20得点以上を127試合連続で続けるNBA記録も打ち立てています。一方のベッカーズも今季は平均20.2得点6.0アシスト3.9リバウンドと堂々たる数字を残し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーからオールスターへと着実に階段を上ってきました。トップランナー同士の間に生まれたリスペクトだからこそ、あの一瞬の交流に重みがあります。
この交流が映すリーグの現在地
注目したいのは、この光景がいまのWNBAの勢いをそのまま映し出している点です。かつてであれば、NBAの現役MVPがオフの合間にわざわざ女子の試合へ足を運び、若手ガードと肩を並べて称え合う場面は決して当たり前ではありませんでした。それが自然な形で実現し、しかも大きな話題になること自体が、リーグの存在感が数段上がった証だと筆者は考えます。
トロント・テンポという新規参入チームの本拠地で、カナダ出身のスターたちが集ったという構図も見逃せません。バスケットボールが国境や男女の枠を越えて一つの文化として盛り上がっていく——その象徴的な一夜だったと言えるでしょう。ベッカーズがギルジャス・アレクサンダーの背中を追い続ければ、いつか「WNBAのシャイ」と呼ばれる日が来るのかもしれません。
今後の見どころ
ウィングスはベッカーズを軸に、後半戦へ向けて上り調子を維持できるかが鍵になります。MVP争いの行方に加え、新チーム・テンポがどこまで食い下がるのかも今季ならではの楽しみです。NBAとWNBAをまたいだスターの交流は今後も増えていくはずで、次はどのカードでどんな名場面が生まれるのか、目が離せません。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/shai-gilgeous-alexander-visits-wnbas-230022659.html

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