ゴールデンステート・ウォリアーズは昨夏、別のスター選手を求めて市場を精査する中で、ポール・ジョージをクリッパーズからオプトイン・アンド・トレードで獲得しようと試みましたが、ベテランフォワードはプレイヤーオプションを行使せず、代わりにシクサーズと最大契約でフリーエージェント契約を結びました。

その後、ウォリアーズはジャズのラウリ・マルカネンにトレード市場での焦点を移しましたが、マルカネンがユタで長期延長契約を結び、2025年のトレードデッドラインまでトレード不可能となったため、この追求も実を結びませんでした。

スター獲得からロールプレイヤー補強へ

ウォリアーズのフロントオフィスは最終的にスター探しから方向転換し、デアンソニー・メルトン、バディ・ヒールド、カイル・アンダーソンといった質の高いロール プレイヤーを数人ロスターに加えました。

しかし、メルトンはチーム加入後わずか6試合目でシーズン終了の怪我を負い、ウォリアーズはシーズン最初の数か月間で、フロントオフィスがなぜあれほどまでに別のインパクトプレイヤーとのトレードを望んでいたのかを示すことになりました。

ステフィン・カリーはオフェンスで重い負担を強いられ、アンドリュー・ウィギンスやヒールドなどのセカンダリースコアラーは浮き沈みの激しい年を過ごし、ジョナサン・クミンガは足首の怪我で長期間欠場、シーズン中のトレード獲得選手であるデニス・シュレーダーも自分のフィットを見つけるのに苦労していました。

ジミー・バトラー獲得の大胆な決断

2024年オフシーズンのトレード市場で空振りに終わり、50試合を通じてチームが5割（25勝25敗）に留まっていた状況で、ゼネラルマネージャーのマイク・ダンリービー・ジュニアは2月のトレードデッドラインで大胆な決断を下しました。ヒートとジミー・バトラー獲得で合意に達し、すぐにそのスターフォワードと2年間の最大契約延長を結んだのです。

この動きはリスクの高いものでした。バトラーは才能ある選手でしたが、35歳のシーズンを迎え、長年にわたって一連の怪我に悩まされ、現在のチームでの時間が終わったと感じた時に騒動を起こす評判を得ていました。マイアミでの状況がまさにそれでした。

ゴールデンステートにトレードされる前、バトラーはチームに有害な行為とサービス提供拒否により、ヒートから無期限の出場停止処分を受けていました。

即座に結果をもたらした補強

しかし、バトラーはトレード要求が満たされると最高の行動を取ることを繰り返し示しており、ゴールデンステートでもまさにそれが起こりました。

バトラーがウォリアーズでプレーしたレギュラーシーズン30試合で、チームは23勝7敗を記録し、NBA最高の守備レーティングを達成しました。その後、プレイイン ゲームに勝利して西カンファレンス7シードを獲得し、1回戦で2シードのロケッツを倒し、ティンバーウルブズとの2回戦第1戦を制しました。

残念ながら、カリーがミネソタとの第1戦の勝利でハムストリング負傷を患い、ウォリアーズのポストシーズンの残りの期間でサイドラインに回ることになりました。主要得点源がコートにいない状況では、チームの季後賽はそれほど長くは続かず、ゴールデンステートはウルブズに4連敗を喫しました。

今後のオフシーズン戦略

シーズンの終わり方は落胆させるものでしたが、ウォリアーズはバトラーの加入により活力を取り戻し、カリーのバットマンに対するロビンを見つけるために1年前に抱いていたような緊急性を持つことなく、2025年のオフシーズンに入ります。バトラーがその選手になることができるのです。

この夏の目標は、チームのベテランスター（カリー、バトラー、ドレイモンド・グリーン）を、タイトル争いに戻るのに十分な効果的な補完的選手で補う方法を見つけることです。

カリー、バトラー、グリーンが2027年まで続く契約を結んでいる中、ウォリアーズがこのオフシーズンに直面する最大の契約決断は、制限付きフリーエージェントの資格を持つクミンガをどうするかということになるでしょう。

引用:HOOPSRUMORS