オクラホマシティ・サンダーでの2度目のNBA優勝を果たしたアレックス・カルーソが、優勝直後に放った一言が大きな話題となっています。「今度は本物のリングを手に入れた!もう誰も何も言えないぞ!」という発言は、2020年のレイカーズでのバブル優勝に対する長年の批判への答えとも受け取れる内容でした。
カルーソは2020年にロサンゼルス・レイカーズの一員としてNBAタイトルを獲得していますが、これはCOVID-19パンデミックにより「バブル」と呼ばれる特殊な環境下での優勝でした。この優勝については「本当の優勝ではない」という批判的な声も一部で聞かれており、カルーソ自身もそうした声を意識していたことがうかがえます。
サンダーでの重要な役割
今回のサンダーでの優勝において、カルーソは重要な役割を果たしました。ファイナル第6戦を前にしたインタビューで、彼は自分のアプローチについて語っています。
「通常、試合が僕に何をすべきかを教えてくれます。そして、それが今年のこのチームに非常によくフィットした理由だと思います」とカルーソは説明しました。
「僕にとって明確な機会と役割があり、僕が持つスキルセットにぴったりでした。プレーオフを通して、そこに集中してきました。各試合で必要なことを見極めています。もちろん、試合を通して一定のエネルギーレベルと基準でプレーしなければなりません」
多彩な貢献
カルーソの価値は、その多様性にあります。「時にはボールが僕のところに12回来て、シュートを打ち、時には入ります。別の夜のように、シュートが入らない時もあります。でも4つのスティールを記録し、ハッスルプレーをしました。ただ試合に勝とうとしているんです。試合が僕に何を求めているか、それが通常僕が示さなければならないことです」
実際、ファイナルを通じてカルーソは得点、スティール、ハッスルプレーなど様々な形でチームに貢献しました。第1クォーターだけで6得点を記録し、3ポイントシュート2本4投、2スティールを記録するなど、存在感を示し続けました。
チームメイトからの信頼
カルーソの価値は数字だけでは測れません。アイザイア・ハーテンシュタインによると、優勝後のシャンパンセレモニーで「誰もシャンパンの開け方を知らなかった」中、カルーソがチームメイトたちに開け方を教えるなど、経験豊富なベテランとしてチームを支えました。
また、分析によると、ファイナル全体を通じて「努力とフィジカルプレー」の観点で、カルーソはパサースの上位選手の中に名を連ねており、その献身的なプレーぶりが評価されています。
2020年のバブル優勝については様々な意見がありますが、カルーソにとって今回のサンダーでの優勝は、そうした議論に終止符を打つ意味のある勝利となりました。どのような環境であれ、NBAチャンピオンシップは偉大な成果であることに変わりはありませんが、カルーソ自身が「本物のリング」という表現を使ったことで、彼がいかにこの優勝を特別視しているかが伝わってきます。
ハッスルプレーと献身性で知られるカルーソが、ついに批判を封じる「本物の」タイトルを手にしたこの瞬間は、彼のキャリアにとって大きな意味を持つものとなったでしょう。
引用:HOOPSHYPE

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