6月19日(現地時間)のロード戦で、トロント・テンポのマリーナ・マブリーが歴史に名を刻みました。コネチカット・サンを相手に放った3ポイントはなんと9本成功。これは1試合あたりの3ポイント成功数としてWNBAのタイ記録にあたる数字で、まさに「伝説的な一夜」と呼ぶにふさわしい爆発でした。第一印象は、ひとことで言えば圧巻です。10点ビハインドからの逆転劇をほぼ一人で手繰り寄せたその働きは、エクスパンション1年目のチームに大きな自信を与えるものでした。
キャリアハイ37得点、9本の3ポイントが生んだ逆転劇
この試合のマブリーは、33分の出場で37得点・4リバウンド・4アシストをマーク。フィールドゴールは24本中14本成功、3ポイントは12本中9本という驚異的な確率でした。37得点はキャリアハイで、得点の大半を外角から積み上げた格好です。
試合展開も劇的でした。テンポは第3クォーター終了時点で64対74と10点をリードされる苦しい展開。しかし最終クォーターに37対23とサンを圧倒し、最終的に101対97で逆転勝利を収めます。マブリーだけでなく、テミ・ファグベンレが19得点9リバウンド、マリア・コンデが19得点6リバウンド、イザベル・ハリソンが15得点6リバウンドと、4人が2桁得点をマークした総力戦でもありました。それでも主役が誰だったかは、9本という数字が雄弁に物語っています。
「最高のシックスマン」から大黒柱へ、8年目の覚醒
マブリーはキャリア8年目で、テンポでのプレーは今季が初めてです。これまでは球際の強さと得点力を武器に、リーグ屈指のシックスマン(控えの主力)として評価されてきました。ベンチから流れを変える存在だった彼女が、エクスパンションチームでフルタイムのスターターという新たな役割を任され、見事に開花しているのが今季の姿です。
注目したいのは、9本という記録の重みです。WNBAの長い歴史でも、1試合で9本の3ポイントを沈めた選手はごくわずか。ディアナ・タウラジら歴代の名シューターと肩を並べる数字であり、北米メディアでもタウラジとの比較が話題に上りました。役割が変わってもこれだけのインパクトを残せるのは、彼女のシュート力が本物である何よりの証拠だと言えます。
8勝8敗・東地区4位、テンポとマブリーが描く快進撃
この勝利でテンポは8勝8敗となり、東地区4位につけています。インディアナ・フィーバーとニューヨーク・リバティを追い、ワシントン・ミスティクスとシカゴ・スカイを上回るポジション。参入初年度のチームが勝率5割で踏みとどまっている事実は、十分に評価されるべきでしょう。
筆者が注目するのは、この一夜がマブリー個人のオールスター論争に与える影響です。シックスマンとしての評価が定着していた選手が、スターターとしてキャリアハイを更新し、しかもリーグのタイ記録まで打ち立てた。投票やメディアの目線が変わるには十分すぎる材料です。外角一辺倒に見えてフィールドゴール58パーセントという効率の高さも、彼女の総合力を裏付けています。テンポが上位進出を狙ううえで、マブリーの3ポイントは間違いなく最大の武器になります。
次戦はアトランタ・ドリーム戦、現地6月22日
テンポの次戦は、6月22日(現地時間)午後7時30分、アウェイでのアトランタ・ドリーム戦です。日本時間では6月23日の朝にあたります。9本の衝撃を引きずったまま勢いに乗れるのか、それとも相手の警戒網に苦しむのか。マブリーのシュートタッチがどこまで続くか、要注目の一戦です。試合詳細はクラッチポインツの記事でも確認できます。
引用:https://clutchpoints.com/wnba/toronto-tempo/tempo-news-marina-mabrey-ties-wnba-history-incredible-3-point-effort-sun

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