WNBAオールスター2026のメンバーが出そろうなか、リーグ屈指のスコアラーがまさかの選外となり、波紋が広がっています。ロサンゼルス・スパークスの主砲プラムが今季のオールスターに一人も選ばれず、指揮官が公然と不満を口にしました。得点ランク2位という数字を残しながら、なぜ落選したのか。その裏には、WNBA独特の投票制度がありました。第一印象としては、数字だけを見れば間違いなく選ばれていておかしくない選手、というのが率直なところです。今季のオールスター選考をめぐる一連の“ざわつき”を象徴する出来事とも言えます。
数字が示す「選ばれて当然」の成績
プラムは今季ここまで12試合に出場し、1試合平均23.9得点を記録しています。これはキャリアハイであると同時に、リーグ全体でも2位に入る数字です。さらに6.4アシスト、フィールドゴール成功率52.7%、3ポイント成功率38.3%と、効率の面でも文句のつけようがありません。得点だけでなく、司令塔として試合を作る力も示している点が見逃せないところです。5年連続のオールスター選出が視野に入っていた実力者が、この成績で選外となったのですから、驚きの声が上がるのも当然です。指揮官リン・ロバーツは地元メディアの取材に対し、この選考が実力ではなくSNSの人気投票のようになってしまっていると、制度そのものへの不満をあらわにしました(出典)。
“票の内訳”が映す評価のねじれ
WNBAのオールスター先発は、ファン投票が50%、メディア投票と選手投票がそれぞれ25%という配分で決まります。プラムはメディア投票で5位、ファン投票で6位につけながら、選手投票では12位まで沈みました。この選手投票での低評価が、最終的な選外に直結した格好です。もっとも、7月の大半を負傷で欠場する見込みであることが、同僚たちの評価に影響した可能性も指摘されています。今季はケイトリン・クラークが選手投票でガード11位に沈んだり、東地区首位のドリームから先発がゼロになったりと、選手票の“ねじれ”が繰り返し話題になってきました。プラムの一件も、その延長線上にあると言えるでしょう。
キャリアと現在地──なぜ異例なのか
プラムは2017年の全体1位指名で、ワシントン大時代から屈指の得点力で名を馳せてきました。エーシズ時代の2021年にはシックスマン賞を受賞し、2022年と2023年には連覇を経験。2022年のオールスターゲームでは30得点を挙げてMVPに輝いています。さらに東京五輪の3人制、パリ五輪の5人制でそれぞれ金メダルを獲得するなど、国際舞台でも実績を積んできました。これだけの経歴を持つスコアラーが、キャリアハイの数字を残しながら選外となったのですから、経歴と現在の成績の両面から見ても異例の落選と言えます。
復帰は7月末、勝負はここから
プラムは足の負傷により、少なくとも10試合ほどを欠場する見通しで、復帰は7月25日のオールスター後になる公算が大きいとされています。スパークスは現在8勝10敗と、プレーオフ争いの境目に立っています。エースの離脱が長引けば失速のリスクは否めません。裏を返せば、オールスターで悔しさを味わったプラムが復帰後にどれだけ得点を積み上げるかが、チームの浮沈を左右します。今回の“落選”がむしろ火種となり、後半戦の爆発につながる展開は十分に考えられます。制度の是非も含め、この一件はシーズン後半まで尾を引きそうです。
今後の注目ポイント
オールスターゲームは7月25日に開催されます。プラム不在のスパークスが、それまでの残り試合をどう戦い抜くかにも注目です。得点ランク上位を走る主砲の復帰時期とあわせ、スパークスの星取りを追いかけたいところです。制度への不満が渦巻くなか、後半戦で数字がすべてを黙らせる展開になるのか、見逃せません。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/former-washington-basketball-star-snubbed-120202987.html

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