ミネソタ・リンクスのファンが待ち続けた瞬間が、いよいよ近づいています。両足首の手術からの復帰を目指すナフィーサ・コリアーについて、シェリル・リーブHCが「かなり近い」と明言しました。しかも指揮官は、ルーキーのオリビア・マイルズが歴史的な活躍を続けるいまも「フィーのチーム」だと序列をはっきり示しています。首位を走るチームに前年MVP次点のエースが戻る──これほど贅沢な補強は他にありません。第一報を聞いて、リーグの勢力図がもう一段階動く予感がしました。
首位タイの17勝6敗──エース不在のままリバティを撃破
リンクスは7月11日(現地時間)、ホームでニューヨーク・リバティを90-85で下し、17勝6敗としました。この週末の時点でラスベガス・エーシズと並ぶ首位タイです。コリアーが今季一度もコートに立っていないことを考えれば、驚異的な成績と言えます。
この試合ではサブリナ・イオネスクが第3クォーターだけで19得点を挙げて一時逆転を許しましたが、ケイラ・マクブライドが3ポイント11本中5本成功を含む両チーム最多の25得点で突き放しました。そして際立ったのがマイルズです。23得点5リバウンド4アシストを記録し、ESPNリサーチによればWNBA史上最速で通算350得点・100リバウンド・100アシストに到達しました。ルーキーながらオールスターの先発に選出され、この日16得点のナターシャ・ハワードとともにMVP候補として名前が挙がるまでになっています。
2年連続MVP投票2位の実力者、両足首手術からの長い道のり
コリアーは2024年と2025年、2年連続でMVP投票においてエイジャ・ウィルソンに次ぐ2位に入った、リーグを代表するフォワードです。オフシーズンに両足首の手術を受けて今季はここまで全休が続いていましたが、最近になって練習に合流しました。リーブHCは試合後、「日付は言えませんが、明らかにかなり近づいています」と復帰が目前であることを認めています。
リーブHCといえば、今週水曜のコネチカット・サン戦(86-80)でWNBA歴代最多のレギュラーシーズン勝利数を打ち立てたばかりの名将です。その指揮官が引き合いに出したのが、シーモン・オーガスタスやマヤ・ムーアといったかつての王朝を支えたスターたちでした。彼女たちが本物のポイントガードと組んで栄光をつかんだように、コリアーにもマイルズという「天性の司令塔」が必要だという説明です。過去の黄金期の再現を明確に意識した発言だと感じます。
「時期尚早」発言に見る共存の設計図
注目すべきは、リーブHCが「コリアー以外の誰かをこのチームのリーダーに据えるのは時期尚早」と踏み込んだ点です。コートニー・ウィリアムズやマクブライドといった主力も、フィーのチームであることを喜んで認めているといいます。マクブライド自身も「ここ数年MVP級だった選手が加わると思うと本当にワクワクします」と歓迎の姿勢を隠しません。
独自の見立てとしては、この序列の明確化こそがリンクスの強みになると考えます。エースの復帰はしばしば役割の衝突を生みますが、開幕からチームを引っ張ってきたマイルズが得点も配球もこなす司令塔である以上、コリアーは無理にボールを追わずとも最高の形でシュートまで持ち込めます。リーブHCも復帰後は「試行錯誤になる」と認めつつ、二人を同時起用して形を見極めてから序列を整えると語っており、オールスター前の残り試合は壮大な実験期間になりそうです。17勝6敗のチームにMVP次点クラスが加わる衝撃を、対戦相手はどう受け止めるのでしょうか。エーシズとの首位争いは、ここから一気に緊張感を増すはずです。
今後の見どころ
リンクスはオールスター前に残り5試合を戦い、うち3試合はホームゲームです。オールスターゲームは7月25日(現地時間)にシカゴで開催され、マイルズは先発として出場予定です。コリアーの復帰がどの試合になるのか、そして新旧エースの共演が実現する瞬間を見逃さないようにしたいところです。試合の詳細はESPNのWNBAページでも確認できます。

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