エーシズの絶対的支柱エイジャ・ウィルソンが、新加入ルーキーのジャスティン・ピソットを実に彼女らしい方法で歓迎しました。試合後のインタビュー中、ピソットが嬉しそうに取り出したのは、トイ・ストーリー柄のバックパック。4度のMVPに輝くウィルソンが続けてきた、ルーキーをカラフルなバックパックで迎える恒例の「歓迎の儀式」です。
フィーバー退団からわずか数日でWNBAデビュー戦の歴代最高記録を打ち立てた22歳が、コートの外でも早くもチームに溶け込んでいる。移籍の慌ただしさとは対照的な、エーシズの温かいロッカールーム文化が垣間見える出来事でした。
「すぐに、即座に」──会見で飛び出したトイ・ストーリーのバックパック
米メディアAthlon Sports(Yahoo Sports配信)によると、記者がウィルソンに「ピソットにはいつ歓迎キットを渡すのか」と質問したところ、答えはすでに「渡した後」でした。ピソットはその場でトイ・ストーリー柄のバックパックを披露し、会見場を和ませています。
ウィルソンは「自分のルーキーを迎えたら、すぐにこういう愛情を示してあげないといけないの」と語り、バックパックのほかにウォーターボトルやランチボックスまで一式を贈ったことを明かしました。受け取ったピソットも「かわいいバッグです」と満足げな様子でした。
フィーバー退団から4日でスターダムへ──全体25位指名の22歳がたどった異例の道
ピソットの経歴は異例づくめです。2026年のWNBAドラフトでヴァンダービルト大からフィーバーに全体25位で指名され、育成契約を結んだものの、出場機会はプレシーズン1試合のみでした。7月7日にエーシズがオファーシートを提示すると、フィーバーは24時間以内のマッチを見送り、ピソットはシーズン残り期間の契約でラスベガスへ。エーシズはロースター枠を空けるためにシェネディ・カーターをウェイブしており、球団として獲得に本気だったことがうかがえます。
その期待に、ピソットは初戦から応えました。7月11日のマーキュリー戦(106-58)でのデビューでは、わずか10分間の出場でフィールドゴール8本中7本成功、3ポイントは6本中5本成功の19得点。デビュー戦の得点としてWNBA記録となる衝撃のパフォーマンスでした。米国では「なぜフィーバーは手放したのか」と批判の声も上がるなど、この移籍は今季中盤の大きな話題になっています。一方、日曜に行われた古巣フィーバーとの一戦では2得点にとどまり、チームも75-109で大敗。プロの世界の厳しさも同時に味わっています。
バックパックが映すエーシズの結束力──強豪を支える「見えない文化」
今回のエピソードで注目したいのは、ウィルソンの行動の速さです。ピソットの加入からバックパック贈呈まで、実質わずか数日。シーズン途中の加入選手は戦術の習得だけでなく人間関係の構築にも時間がかかるのが普通ですが、チームの顔であるスーパースターが率先して「あなたはもう仲間だ」というメッセージを発信することで、その壁は一気に低くなります。
エーシズは近年、リーグを代表する強豪であり続けてきました。その土台には、こうしたコート外の細やかな文化があるのではないでしょうか。10分間で19得点という爆発力を持つシューターが、萎縮せずにのびのびとプレーできる環境は何よりの財産です。ピソットの3ポイントがエーシズのオフェンスに本格的に組み込まれていけば、シーズン後半の大きな武器になる可能性があります。
今後の注目ポイント
まず見守りたいのは、ピソットの出場時間がどこまで伸びるかです。デビュー戦の19得点が一過性のものか、それとも本物か。オールスターを控えるシーズン中盤、ウィルソンという最高のメンターの下でどこまで成長できるかは、エーシズの上位争いをも左右するテーマになりそうです。トイ・ストーリーのバックパックを背負った22歳の挑戦から、目が離せません。
引用:https://athlonsports.com/wnba/las-vegas-aces/aja-wilson-gesture-fever-justine-pissott

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