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前夜祭が本戦を追い抜く珍事──WNBAオールスター、金曜3ポイントコンテストのチケットが土曜の本番より高騰、昨年25ドルが今年110ドルに跳ねた理由

 

WNBAのオールスターウィークエンドが、今週末の7月24日から25日にかけてシカゴで開催されます。ところが今年は、コート上の熱戦よりも先に「チケット価格」が話題をさらっています。金曜夜のサイドイベントである3ポイントコンテストとシューティングスターズの最安値チケットが、翌土曜のオールスター本戦を上回るという珍現象が起きているのです。前座が主役を追い抜くこの逆転は、いまのWNBA人気がどれほど過熱しているかを映す象徴的な出来事だと感じます。

数字が語る過熱ぶり、金曜110ドル対土曜105ドル

スポーツビジネス誌フロントオフィススポーツが報じたところによると、チケットデータの集計では、7月24日金曜の3ポイントコンテスト&シューティングスターズの最安入場価格は110ドルです。一方、翌25日土曜のオールスター本戦は105ドルで、わずかながら金曜が本戦を上回っています。理由のひとつは会場規模です。金曜のイベントは約1万500人収容のウィントラスト・アリーナ、土曜の本戦は2万人超を収容するユナイテッド・センターで行われます。座席が少ないぶん希少性が高まり、価格が押し上げられているわけです。

この110ドルという数字がいかに異例かは、昨年と比べると一目瞭然です。2025年インディアナポリス開催時、同じ時期の最安値はわずか25ドル、当日には12ドルまで下がっていました。約1万7200人収容のゲインブリッジ・フィールドハウスは金曜のイベントで完売せず、入場者はおよそ1万5000人にとどまっていたのです。1年で25ドルから110ドルへ、実に4倍を超える高騰です。チケット販売サイトのシートギークによれば、今年のオールスター本戦の注文数は昨年同時期比で53%増、2022年のシカゴ開催時と比べれば実に9倍に達しているといいます。

「見えない前夜祭」から一変した4年間

WNBAがシカゴでオールスターを開催するのは2022年以来です。しかし当時の金曜は、ウィントラスト・アリーナ向かいのコンベンションセンター、マコーミック・プレイスで行われた招待制イベントで、一般客は入場できませんでした。コミッショナーのキャシー・エンゲルバートが安全上の懸念を主な理由に挙げ、非公開としたのです。つまり4年前は「見えない前夜祭」だった金曜が、いまや本戦より高値のプレミアムチケットへと化けた計算になります。この変化のスピードこそ、ここ数年のリーグ急成長を端的に物語っています。

もっとも、他競技と比べればWNBAのオールスターはまだ「割安」です。フロントオフィススポーツによると、フィラデルフィアで行われたMLBのオールスターは最安値が4桁ドルに達し、NHLの直近2大会は約200ドル、NBAの直近4大会に至っては最安でも600ドル前後が相場でした。105ドルで球界随一のスターが一堂に会する舞台を観られると考えれば、割高どころか破格という見方もできます。

価格を左右する最大の変数はクラーク

金曜の価格が本戦を上回る背景には、もうひとつ見逃せない要素があります。3ポイントコンテストとシューティングスターズの出場者が、報道時点ではまだ発表されていなかったことです。昨年はコンテストの3日前に参加者が公表されており、その通りなら発表はまさに今このタイミングに重なります。ファンは「誰が出るのか」を織り込めないまま、高値のチケットに手を伸ばしているわけです。

市場が最も注視しているのは、やはりケイトリン・クラークの去就でしょう。ルーキーだった一昨年は3ポイントコンテストを見送り、昨年は地元インディアナ開催とあって参加を表明したものの、直前の負傷でコンテスト前日に欠場し、代役はチームメートのレクシー・ハルが務めました。しかし今年のクラークは、WNBA史上初となる「45得点10アシスト」を記録してAP通信の週間最優秀選手に輝くなど、絶好調で健康そのものです。もし彼女がついに3ポイントコンテストの舞台に立てば、金曜夜は一気に「観るべきイベント」へと格上げされます。金曜のプレミアム価格は、いわば市場が「クラーク出場」に賭けた結果とも読み取れるのです。シートギークの担当者は「クラークはスポーツ界屈指の集客力を持つ」と語っています。一方、3ポイントコンテストを2度制した女王サブリナ・イオネスクは今年オールスターに選ばれておらず、金曜の出場可否は不透明で、この対照的な状況もまたファンの想像をかき立てています。

観戦情報とこれからの見どころ

2026年のオールスターは、7月24日金曜にウィントラスト・アリーナで3ポイントコンテストとシューティングスターズ、翌25日土曜にユナイテッド・センターでオールスター本戦(ABC放送、東部時間午後8時30分開始)という日程です。本戦はレジェンドのシンシア・クーパー率いる「チーム・クープ」と、テレサ・ウェザースプーン率いる「チーム・スプーン」の対決で、クラークやエイジャ・ウィルソン、ベッカーズら豪華な顔ぶれが同じフロアに立ちます。チケット価格や出場者は今後も動く可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認するのがおすすめです。前座が主役を食う異例のオールスター、その熱狂を数字とともに見届けたいところです。

引用:https://frontofficesports.com/wnbas-3-point-contest-tickets-slightly-exceed-all-star-game/

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