8月4日、WNBAが2026年シーズン第10週の週間最優秀選手を発表しました。東カンファレンスはインディアナ・フィーバーのケイトリン・クラーク、西カンファレンスはラスベガス・エーシズのエイジャ・ウィルソンです。この2人がそろって名前を呼ばれるのは今季2度目で、6月16日に発表された第5週以来になります。そして両者は8月6日、インディアナポリスで直接顔を合わせます。発表からわずか48時間後に本人同士が同じコートに立つという、できすぎた巡り合わせです。
3試合で77得点27アシスト、クラークが積み上げた第10週の中身
対象期間は7月27日から8月2日までの3試合です。クラークはこの間、平均25.7得点5.6リバウンド9.0アシストを記録しました。フィーバーの公式リリースによれば、期間中の通算77得点はリーグ全体で3番目に多い数字で、これを上回ったのはチームメイトのケルシー・ミッチェル(91得点)とウィルソン(97得点)の2人だけでした。一方、27アシストと平均9.0アシストはどちらもこの週のリーグ最多です。
内訳を見ると密度がよく分かります。7月28日のシアトル・ストーム戦ではチーム最多の32得点を挙げて勝利を引き寄せ、7月31日のポートランド・ファイア戦では26得点10リバウンド10アシストでキャリア4度目のトリプルダブルを達成しました。8月2日のミネソタ・リンクス戦は19得点10アシストで2試合連続のダブルダブルとなりましたが、チームは100対108で敗れ、5連勝が止まっています。
今季の平均は21.5得点でリーグ3位、8.0アシストで同2位。週間最優秀選手は今季3度目で、公式リリースは「2週連続の受賞」と伝えています。
通算31度目のウィルソン、歴代1位まで残り2
西カンファレンスのウィルソンは、7月28日から8月2日の3試合で平均32.3得点12.0リバウンド4.7アシスト。3試合すべてでダブルダブルを記録し、どの試合も28得点を下回りませんでした。合計97得点はこの週のリーグ最多です。
注目すべきは回数のほうかもしれません。今回でキャリア通算31度目の週間最優秀選手となり、西カンファレンス史上最多の記録を自ら更新し続けています。リーグ全体で見ても33度のティナ・チャールズに次ぐ2位で、その差はあと2回です。エーシズの公式リリースは、今季の受賞が5月17日と6月16日に続く3度目だと記しています。8月1日のシカゴ・スカイ戦では36得点を挙げ、試合こそ83対84で落としたものの、通算6442得点でシルビア・フォウルズの6415得点を抜き、歴代13位に浮上しました。エーシズはこの週を2勝1敗で終え、21勝9敗としてリンクス(25勝6敗)に次ぐリーグ2位につけています。
フィーバー側の文脈も面白いところです。7月に発表された週間最優秀選手は、第8週にあたる7月14日に選ばれたミッチェルを含めてフィーバーが独占しました。得点の週間トップがミッチェル、アシストの週間トップがクラーク。同じチームの2人が、別々の指標でリーグ1位を取ったことになります。
得点王と司令塔、MVPレースの構図がそのまま表彰に出ました
今回の表彰は、そのまま今季のMVPレースの縮図に見えます。ウィルソンは4度の最優秀選手受賞歴を持つ現役最強のスコアラーで、1週間で97点を積み上げました。対するクラークは同じ週に27アシストでリーグ最多。「最も点を取った選手」と「最も点を作った選手」が、東西に分かれて表彰されたわけです。
個人的に引っかかっているのは、クラークの27アシストとミッチェルの91得点が同じ週に並んで出ている点です。フィーバーの得点源が分散し、なおかつクラークがボールを持ち続けなくても得点が生まれている。この形が維持できるなら、8月以降の過密日程でクラークにかかる負担は今季前半より軽くなるはずです。逆にエーシズは、ウィルソンが3試合で97点を取ってようやく2勝1敗だったとも読めます。ここから5連戦のロードトリップに入るチームが、この依存度をどこまで持たせられるかは見どころになりそうです。
木曜の直接対決、エーシズにはスウィープ回避がかかります
フィーバー対エーシズは、8月6日(木)の米東部時間19時、ゲインブリッジ・フィールドハウスでティップオフを迎えます。日本時間では8月7日(金)の午前8時です。エーシズにとっては5連戦ロードトリップの3試合目にあたり、この後は土曜にミネソタ、日曜にニューヨークというバック・トゥ・バックが控えています。
しかも今季ここまで、エーシズはフィーバーに2連敗中で、その2試合はいずれもホームでの黒星でした。シーズン対戦成績で3戦全敗だけは避けたいエーシズと、19勝10敗で東カンファレンス首位を走るフィーバー。週間最優秀選手を受け取ったばかりの2人が、そのまま答え合わせをする一戦になります。

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