WNBAで年俸100万ドルを超える選手が、2026年シーズンについに31人まで増えました。USA TODAYが日本時間8月13日朝に公開した高額年俸リストで明らかになった数字です。最初に目を奪われたのは31という人数そのものではなく、最高額の140万ドルという金額が、わずか1年前のチーム1つ分のサラリーキャップ150万ドルとほぼ同額だという事実でした。今の1人分の年俸で、昨季ならロースター全員を賄えてしまう計算になります。リーグ30年目にして、選手の給料の桁が本当に変わりました。
140万ドルが3人、119万ドルの層に14人が密集しています
最高額はエイジャ・ウィルソン(エーシズ)、ナフィーサ・コリアー(リンクス)、ケルシー・ミッチェル(フィーバー)の3人で、いずれも新設されたスーパーマックスの140万ドルちょうどです。次いでエジ・マグベゴア(ストーム)の125万ドル、アリッサ・トーマスとカリア・コッパー(ともにマーキュリー)、マリーナ・メイブリー(テンポ)の120万ドルが続きます。
そして最も人数が多いのが119万ドルの層で、ここに14人がずらりと並びます。ブレアナ・ステュワート、サブリナ・イオネスク、ジョンクエル・ジョーンズのリバティ3人組に加え、アリーシャ・グレイ(ドリーム)、ジャッキー・ヤング(エーシズ)、ギャビー・ウィリアムズ(ヴァルキリーズ)、ブリトニー・グライナー(サン)、アリケ・オグンボワレとアラナ・スミス(ともにウィングス)、ケイラ・マクブライドとコートニー・ウィリアムズ(ともにリンクス)、ブリトニー・サイクス(テンポ)、シャキーラ・オースティン(ミスティックス)、ブリジット・カールトン(ファイア)という顔ぶれです。
さらにディアリカ・ハンビー(スパークス)とライン・ハワード(ドリーム)が110万ドル、アリエル・アトキンス(スパークス)が108万5000ドル。ちょうど100万ドルのラインには、アリーヤ・ボストン(フィーバー)、チェルシー・グレイ(エーシズ)、ブリオナ・ジョーンズ(ドリーム)、ジェシカ・シェパード(ウィングス)、アズラ・スティーブンス(スカイ)、ケネディ・バーク(サン)、テミ・ファグベンレ(テンポ)の7人が並んでいます。
キャップ150万ドルが700万ドルへ、平均年俸は約6倍になりました
この31人という数字を生んだのは、今季から発効した新しい労使協定です。USA TODAYは「The salary cap jumped from $1.5 million in 2025 to $7 million in 2026.」と書いています。1球団あたりの人件費の上限が1年で4倍を超えたわけです。
変化したのは上澄みだけではありません。同記事によれば平均年俸は10万5000ドルから約60万ドルへ、最低年俸も約6万7000ドルから跳ね上がり、経験年数に応じて27万〜30万ドルの水準になりました。昨季までは「WNBAだけでは食べていけないので冬は海外リーグへ」という構図が当たり前でしたが、最低保証が27万ドルを超えた今、その前提そのものが崩れています。実際、冬季リーグのアスリート・アンリミテッドが2027年シーズンの休止を発表したのも、この給与水準の激変と無関係ではないはずです。
「100万ドル」が特別ではなくなる日は意外と近いかもしれません
このリストを眺めていて、一番面白いと感じたのは119万ドルに14人が団子状態で固まっている点です。金額がここまで揃うのは偶然ではなく、これがスーパーマックスに次ぐ実質的な上限、つまり通常のマックス契約の水準だからでしょう。そしてキャップ700万ドルに対して119万ドルは約17%。つまりマックス級を3人抱えると、それだけで人件費の半分が消えます。エーシズ、リンクス、リバティ、ドリーム、ウィングス、テンポの6球団が3人ずつを抱えている一方、ストーム、ヴァルキリーズ、ミスティックス、ファイア、スカイは1人だけ。同じキャップの下でも、戦力の集中と分散でここまで思想が割れているのは興味深いところです。
もう一つ見逃せないのは、31人が15球団すべてに散らばっていることです。100万ドル超えの選手がゼロというチームは1つもありません。スター偏在のリーグから、どのロースターにも高給選手がいるリーグへ。この変化は、今後のトレードやFA交渉の難易度を確実に押し上げます。
そして忘れてはいけないのが、このリストに名前がないケルシー・プラムです。平均20得点を超える実績を持ちながら今季はスーパーマックス圏外で、オフにFAとなります。今回のリストは、来オフの市場がどれほど高騰するかを示す予告編でもあります。
残り試合とオフの動きに注目です
レギュラーシーズンは終盤に差しかかり、プレーオフ争いは佳境です。フィーバーのミッチェルとボストン、リンクスのコリアーとマクブライドといった今回のリスト上位陣が、そのまま順位争いの主役でもあります。9月にはドイツ・ベルリンを舞台にした世界選手権も控えており、ペイジ・ベッカーズら主力の出場時間管理も各球団の悩みどころです。
給料の話は本来リーグの裏方の話題ですが、今季のWNBAではそれ自体が最大のニュースになっています。31人という数字は来季さらに増えるはずで、この夏のリストはあとから振り返ったときに「歴史が動いた年の記録」として読み返されることになるでしょう。
引用:https://sports.yahoo.com/articles/many-wnba-players-1-million-202927027.html

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