ペイジ・ベッカーズ

ウォームアップ中に右膝が再び痛んだ──13.1得点の全体1位指名ファッドが3試合連続欠場、ウィングスが取り戻したい“38%”の存在

 

ダラス・ウィングスのルーキー、アジ・ファッドが右膝のコンディションを理由に3試合続けて欠場しました。金曜の試合前ウォームアップで突然痛みが出たところから始まった離脱は、練習復帰を挟んでもまだ解けていません。全体1位指名のルーキーが、シーズン終盤のこの時期に「出られるはずだった試合」を3つ落としたという事実は、順位表の数字以上に重く感じます。

ウォームアップで止まった夜と、その後の3試合

きっかけは8月7日、ゴールデンステート・バルキリーズ戦の試合前でした。ウォームアップ中に右膝の痛みが再び出たため、ファッドはそのまま欠場が決まり、ウィングスは76-94で敗れています。中1日で迎えた8月9日のミネソタ・リンクス戦も欠場となり、こちらも90-103で落としました。

ここまでの30試合で24先発、平均13.1得点、フィールドゴール成功率45.6%、1.7リバウンド、1.8アシスト、1.7スティール。3ポイントは1試合5本前後を打って38%台という数字で、ウィングスの外角を支えてきた存在です。1試合1.7スティールという数字が示すように、守備でボールに触る回数も多く、抜けた穴は攻守の両方に出ます。

その後ファッドは練習に復帰しましたが、球団は「まだ万全ではない」と判断し、8月12日のトロント・テンポ戦もリーグの公式インジュリーリポートで欠場扱いとなりました。同じ試合では右足首を痛めたジェシカ・シェパードも欠場、腰に不安を抱えるアリーシャ・クラークはクエスチョナブル扱いという、ローテーションが薄くなる状況でした。

「ルーキー史上初」を積み上げてきた1年目

ファッドは2026年ドラフト全体1位でウィングスに指名されました。前年に同じ全体1位でベッカーズを迎えているため、ウィングスは2年続けてUConn出身の1位指名をバックコートに並べたことになります。この2人が同時にコートに立つ絵こそが、今季のダラスが描いた設計図でした。

オールスターウィークエンドでは3ポイントコンテストを制し、ルーキーによる優勝はWNBA史上初という記録も残しています。決勝でブリジット・カールトンを退けたあの夜から、まだ1カ月も経っていません。さらに20試合のスパンで3ポイント35本以上、スティール35以上、ブロック20以上を同時に記録したルーキーは、タミカ・キャッチングス以来2人目という珍しい記録も残しました。新人王レースで名前が挙がり続けているのは、シュートだけの選手ではないからです。

3試合の空白が浮かび上がらせたもの

興味深いのは、ファッドを欠いた3試合目で流れが変わったことです。テンポ戦をウィングスは94-88で制し、連敗を3で止めました。ベッカーズが後半だけで22得点を挙げ、アリーケ・オグンボワレが21得点。ウィングスは20勝14敗となり、テンポは連敗を10に伸ばして10勝23敗となっています。

ただ、この勝ち方が続く保証はありません。エースが後半だけで一気に得点を積み上げる展開は、裏を返せば負担がひとりに寄っているということでもあります。ベッカーズの出場時間はもともとリーグ上位で、9月にW杯を控えるこの時期に主力の負荷が増えるのは、球団として避けたい流れのはずです。

膝の症状が「ウォームアップ中に再び出た」という形で表れた点も気になります。試合中の接触ではなく、日常の準備段階で出るタイプの痛みは、本人の感覚と数値上の回復度がずれやすく、復帰のタイミングが読みにくくなります。無理に間に合わせず3試合空けた球団の判断は、プレーオフから逆算した現実的な選択に見えます。

次戦は日本時間8月15日、フィーバー戦

ファッドの復帰候補として挙がっているのが、現地8月14日金曜、ゲインブリッジ・フィールドハウスでのインディアナ・フィーバー戦です。日本時間では8月15日土曜の午前8時30分開始。ケイトリン・クラークを擁するフィーバーが相手で、ウィングスにとってはシーズン終盤の順位争いにも直結する一戦になります。全体1位指名のシューターが戻るのか、それとももう少し慎重にいくのか。ティップオフ前のインジュリーリポートから目が離せません。

引用:https://athlonsports.com/wnba/dallas-wings-announce-azzi-fudd-injury-update-before-toronto-tempo-game

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です