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「このリーグはロケット船です」ポートノイがWNBA球団の買収に意欲、2億5000万ドルが10年で10億ドルになると言い切った理由

 

バーストゥール・スポーツ創業者のデイブ・ポートノイが、WNBAの球団を買いたいという意欲を公の場で口にしました。「このリーグはロケット船です」という言い回しに、いまのWNBAを取り巻く熱と資本の動きが凝縮されているように感じます。単なる有名人の思いつきとして流すには、タイミングが良すぎる発言でもあります。

「ビジネスとして買います」ポートノイが並べた金額

ポートノイの主張はシンプルです。ビジネスの観点で見れば、WNBAは買いだというものです。もしWNBAの球団を買えるならビジネスの観点から買う、なぜならこのリーグはロケット船だからだ、と語り、リーグの周囲で起きている論争やSNSでの衝突すら、注目度を押し上げる材料になっていると位置づけています。

さらに踏み込んで、ボストンで2億5000万ドルの球団を買えるなら迷わず買う、そしてその2億5000万ドルは10年後に10億ドルの価値になる、という見立てまで示しました。彼はこれまでもWNBA選手の報酬引き上げを支持する発言を繰り返しており、今回の「買いたい」も、球団価値が跳ね上がっている以上は選手の取り分も増えて当然だ、という自身の主張の延長線上にあります。

5000万ドルから2億5000万ドルへ、参入価格は3年で5倍になりました

ポートノイが挙げた2億5000万ドルという数字は、思いつきではなく実際の相場です。ゴールデンステート・ヴァルキリーズが2023年に支払った参入金は5000万ドルでした。それが2026年参入のポートランドで1億2500万ドルとなり、2028年のクリーブランド、2029年のデトロイト、2030年のフィラデルフィアはいずれも2億5000万ドルで合意しています。3年ほどで5倍です。

この上昇幅を「異常」と見るか「まだ安い」と見るかで、評価は真っ二つに割れます。Sporticoが公表した2026年の球団価値調査では、既存15球団の平均価値が前年から6割近く伸び、ヴァルキリーズが全球団の最高値に立ちました。つまり参入金2億5000万ドルは、すでに平均的な球団の市場価値を下回る水準に近づいているのです。ポートノイが「迷わず買う」と言ったのは、少なくとも数字の上では強気でも何でもなく、むしろ順当な計算だと言えます。

ボストンという空席が、この発言に重さを与えています

彼が例に出した都市がボストンだった点は見逃せません。コネチカット・サンの売却を巡っては、ボストンへの移転を前提とした買収案が動いていましたが、最終的にチームはロケッツのオーナーであるティルマン・ファティータの側へ渡り、ヒューストンへ移ることになりました。ボストンにWNBA球団を置く構想は当面消えたわけです。ニューイングランドを地盤とするポートノイにとって、ここは最も分かりやすい空席です。

もっとも、彼が実際に買収へ動いた事実は確認されていません。ここで注目したいのは、個人の願望よりも「買いたい人が列を作っている」という構造のほうです。数年前まで、WNBAの球団を買いたいと公言する富裕層は決して多くありませんでした。いまは指導者から他競技の大物オーナー、そしてメディア経営者までが名乗りを上げます。売り手市場になったこと自体が、リーグの立場を大きく変えていきます。

この空気は、労使交渉にも直結します。球団の値札が数年で5倍になった一方で選手の給与体系が据え置かれているなら、選手側が是正を求めるのは当然の帰結です。ポートノイのような経営側の目線を持つ外野が球団価値の上昇を強調すればするほど、選手側の交渉材料は増えていきます。買収意欲の表明が結果的に選手を後押しする構図になっているのは、皮肉でもあり健全でもあると思います。

順位争いと並行して進む、コート外の攻防

コート上では、レギュラーシーズンの残り試合が10試合を切ったチームも出てきており、3位から7位までがわずかな差でひしめく順位争いが続いています。プレーオフの組み合わせが固まっていくこの時期に、球団の値段や新オーナー候補の話題が並走しているのは、いまのWNBAならではの光景です。試合の勝ち負けと、リーグそのものの値段。どちらも同じ熱量で語られる季節に入りました。

引用:https://sports.yahoo.com/articles/league-rocket-ship-dave-portnoy-130128956.html

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