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ピーク400万人、平均258万人──クラークとリースのOT決着が、WNBAのケーブル視聴記録を25年分まとめて塗り替えました

 

8月16日にアトランタで行われたフィーバー対ドリームは、95対91というオーバータイム決着そのものよりも、数日後に出てきた数字のほうが大きな話題になりました。ESPNでの平均視聴者数は258万人。WNBAの試合がケーブルテレビで記録した視聴者数として、リーグ史上最高の数字です。しかも同じ週の金曜には、フィーバー対ウィングスがIONで162万人を集め、その日のアメリカのスポーツ中継で最も見られた番組になっていました。1週間のうちに2つの放送局で別々の最高記録が生まれたことになります。数字を追いかけていると、もはや「クラークが出る試合はよく見られる」という言い方では足りず、放送局ごとの歴史そのものが更新されている段階に入った、という印象を受けます。

ケーブル史上最高の258万人と、瞬間最高400万人

まず日曜のフィーバー対ドリームです。ESPNでの平均は258万人で、これはプレーオフを含めてもケーブル放送のWNBA中継として過去最高でした。これまでの最高値は2024年プレーオフ1回戦のフィーバー対サン第2戦の254万人だったので、レギュラーシーズンの1試合が、クラークの直近のプレーオフゲームを上回ったことになります。

さらに目を引くのが瞬間の数字です。米東部時間19時15分台には約400万人に達しました。オーバータイムに突入する終盤で視聴者が減るどころか積み上がっていったわけで、途中から見始めた層がかなりの規模で存在したことを示しています。

今季ここまで、平均240万人を超えた試合は8試合。Sports Media Watchによれば、これは過去25シーズンの合計の2倍にあたります。ただし同メディアは、今季がニールセンの新しい「ビッグデータ+パネル」方式での初シーズンであり、家庭外視聴の測定範囲が拡大された2シーズン目でもあるため、過去2シーズンの一部の試合も同じ条件なら240万人を超えていた可能性が高い、と注釈を付けています。この但し書きを外して「25年分を丸ごと超えた」と言い切るのは正確ではありません。

IONでは162万人、NFLのプレシーズンを上回った金曜の夜

記録が出たのはESPNだけではありませんでした。8月14日金曜のフィーバー対ウィングスは、IONで平均162万人。2023年に中継を始めた同局にとってWNBA史上最多で、スポーツに限らず全番組を通しても2022年8月30日以来、およそ4年ぶりの最高視聴番組になりました。

この夜はNFLネットワークでプレシーズンゲームも放送されていましたが、そちらは136万人。つまりアメリカのその日のスポーツ中継で、最も見られたのはWNBAだった、ということになります。IONの今季WNBA平均が589,000人であることを踏まえると、この1試合だけがおよそ2.7倍に跳ね上がった計算です。視聴者のうち769,000人が女性でした。

試合そのものはウィングスが87対98で敗れています。ただ、ベッカーズが29得点を挙げてクラークと真正面から撃ち合った内容で、大学時代から名前の通った2人が同じ画面に映ることの吸引力が、数字にそのまま出た形です。

「上位12試合すべてにクラークがいる」の光と影

Sports Media Watchの集計では、2000年以降のWNBA視聴者数上位12試合は、すべて過去3シーズンに集中しており、そのすべてにクラークが関わっています。内訳はフィーバーの9試合、オールスターでの2度の出場、そして1位指名を受けた2024年ドラフトです。ここまで一極集中していると、リーグの成長というより一人の選手への依存に見えてしまう、という批判が出るのも自然でしょう。

ただ、今回のデータには反論材料も含まれています。日曜のダブルヘッダー第2試合、マーキュリー対ファイアは135万人を集めました。両チームとも勝率5割を切っており、タウラシの背番号を掲げるセレモニーがあったとはいえ、これはクラーク時代のフィーバーが絡まないESPNのレギュラーシーズン中継として過去最高の数字です。前の試合の強力な流入があったにせよ、「受け皿」として機能したこと自体が、以前のリーグにはなかった現象だと思います。

ESPN系列(ABCを含む)の今季平均は140万人で、前年から16%増。伸び率としては、スター1人の登板日だけが跳ねている、という説明では収まりません。むしろリーグ側が考えるべきは、クラークが出ない試合の平均をどこまで押し上げられるか、そして今回の135万人のような数字を偶発ではなく再現可能なものにできるか、という一点でしょう。

中断明けの日程と、次に数字が動くタイミング

WNBAはこの後、FIBAワールドカップ開催に伴っておよそ3週間の中断に入ります。ESPNのレギュラーシーズン中継も、この直後の放送を最後に1か月以上空き、次は9月22日まで予定がありません。アメリカではカレッジフットボールとNFLのシーズンが立ち上がる時期と重なるため、再開後は放送枠の競争環境が一気に厳しくなります。

その意味で、次に本当の意味で数字が試されるのはプレーオフです。仮にフィーバーとドリームが再び当たるようなことがあれば、今回の258万人という数字は、そう長く最高記録の座に留まらないかもしれません。

引用:https://www.sportsmediawatch.com/2026/08/wnba-fever-dream-most-watched-ever-cable-espn/

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