オリビア・マイルズ

FG10本中8本で20得点の直後でした──新人王独走マイルズが第4Qに左足首を捻り、リーグ最高勝率リンクスに走った緊張

 

リーグ最高勝率を走るチームが、勝ったのに誰も笑えない夜がありました。現地8月19日、ミネソタ・リンクスはアウェーでゴールデンステート・バルキリーズを77-66で下しています。ただ試合後に西海岸から流れてきたのは勝利の報ではなく、第4クォーターにオリビア・マイルズが左足首を捻ってコートを去った、という一報でした。この日の彼女はフィールドゴール10本中8本成功で20得点、7アシスト、2スティール、2ブロック。数字だけを切り取れば今季でも屈指の完璧な内容だったからこそ、途中で途切れた事実の重さが際立ちます。

ディフェンス側で起きた、防ぎようのない接触

The Athletic の報道によれば、マイルズはディフェンスの局面でチームメイトのナフィーサ・コリアーの足を踏んでしまい、左足首を捻りました。相手に削られたわけでも、無理な着地をしたわけでもありません。味方の足の上に乗ってしまうという、バスケットボールで最も避けにくい種類の事故です。

彼女はしばらくコート上に座り込んで痛みに耐えたあと、自力でベンチまで歩いて戻りました。ただしその後は試合に復帰していません。この時点での出場時間は30分。リンクスは終盤にバルキリーズの追い上げを受けながらも逃げ切りましたが、記事執筆時点でチームから検査結果や欠場見込みに関する正式な発表は出ていません。歩けたこと自体は明るい材料ですが、足首の捻挫は翌朝に腫れが出て評価が変わることも珍しくないため、判断は精密検査を待つ必要があります。

「新人王の独走候補」が積み上げてきた異常な効率

The Athletic はマイルズを「新人王の独走候補(runaway favorite for Rookie of the Year)」と表現しています。

その根拠は数字にはっきり出ています。今季34試合を終えた時点で平均19.9得点はチーム最多、6.1アシストもチーム最多で、加えて4.6リバウンド、1.2スティール、0.6ブロック。フィールドゴール成功率49.7%、3ポイント成功率40.0%、フリースロー成功率87.7%という内訳は、1年目のガードが残す数字としては明らかに水準を超えています。1試合平均31.1分という負荷を背負いながら、これだけの効率を維持してきました。

そしてもうひとつ気になるのが、左足首のトラブルが今季初めてではないという点です。7月15日のスパークス戦(96-87でリンクスが勝利)でも、マイルズは第4クォーターにトレーナーに付き添われてコートを離れています。あのときは次の試合前に提出された負傷者リポートに名前が載らず、大事には至りませんでした。同じ道をたどってくれるのが理想ですが、シーズン終盤の蓄積を考えると、前回と同じ楽観で構えるのは早いかもしれません。

リンクスが失いかけているのは、得点ではなく「最初の一手」です

リンクスはネットレーティング+10.9でリーグ1位、オフェンスレーティング115.2でリーグ2位、ディフェンスレーティング104.3でリーグ3位、チーム3ポイント成功率39.4%でもリーグ1位。あらゆる指標で穴のないチームです。

だからこそ、マイルズを失った場合の影響は単純な20得点の穴では語れません。彼女はハーフコートで最初のアクションを起こす役割、つまりピック&ロールの入り口を担っています。得点はコリアーやナターシャ・ハワードで補えても、「誰が最初にディフェンスを動かすのか」という機能は簡単に代わりが利きません。オフェンスレーティング115.2という数字の相当部分は、この入り口の質に支えられているはずです。

幸いなことに、リンクスには時間を使う余裕があります。首位争いは事実上決着に向かっており、いま無理をして1勝を取りにいく意味は薄いはずです。9月のプレーオフに100%のマイルズを送り出すことと、8月の1勝を天秤にかければ、答えは一つしかありません。リーブ体制のリンクスがこれまで見せてきた慎重な起用方針を踏まえると、ここは徹底的に大事を取る判断が下される可能性が高いと見ています。

今後の試合とチェックポイント

リンクスは現地8月21日にアウェーでワシントン・ミスティクスと対戦し、8月24日にはホームでバルキリーズと再戦します。マイルズの出場可否は、各試合前にWNBAへ提出される負傷者リポートで最初に確認できます。7月のケースと同じくリポートに名前が載らなければ朗報、逆に「out」や「questionable」と記載されれば、プレーオフに向けた慎重運用が始まったサインと読めます。

新人王とMVP投票の両方に名前が挙がるルーキーが、シーズン最終盤で足首を捻る。リンクスにとって、これ以上心臓に悪いニュースはありませんでした。続報を待ちたいところです。

引用:https://uk.sports.yahoo.com/news/olivia-miles-twists-ankle-exits-041607698.html

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