マイケル・ポーター・ジュニア mpj

「現実の自分は、女性に対して過剰なくらい支持的です」──WNBAを卓球に例えたポーターJr.が2年越しにレキシー・ブラウンへ直接謝罪

 

2年前にWNBAを卓球に例えて大炎上したマイケル・ポーターJr.が、ついに当事者に頭を下げました。舞台は本人が主宰するポッドキャスト「Curious Mike」。ゲストに招いたのは、当時もっとも鋭く彼を批判したベテランのレキシー・ブラウンです。謝罪の場を自分の番組に設定し、批判した相手をわざわざ呼んで対面で話すという形は、正直かなり意外でした。炎上したまま黙って時間が過ぎるのを待つ選択肢もあったはずで、そこをあえて選ばなかった点にこの一件の面白さがあります。

番組の冒頭に置かれた、2年越しの謝罪

ポーターJr.は対談の一番最初に謝罪を持ってきました。ブラウン本人だけでなく、他のWNBA選手たちにも自分の物言いが不快に受け取られたはずだ、という認識を口にしています。自分には意見があり、聞かれれば率直に答える。ただ、それがどう伝わるかまでは気を配れていなかった、という趣旨の説明でした。

そのうえで彼は、自分は本当に女子バスケットボールのファンなのだと繰り返します。「現実の自分は、女性に対して過剰なくらい支持的です」と語り、家族の話にも踏み込みました。一家でバスケットボールを始めたのは母であり、2人の姉妹もプレーしていた。だから女子の競技に敬意がないはずがない、という理屈です。ブラウンの側も、当時ネット上で拡散された切り抜き動画が発言の全体像を伝えていなかった、という認識を示しました。

「卓球」発言から2年、積み上がっていた不信

問題の発言は2024年、The Pivot Podcastでのものでした。WNBA選手の報酬引き上げ要求に答える形で、彼はプロの卓球選手を引き合いに出します。最高の卓球選手も最高のバスケットボール選手と同じくらい才能はある、しかし同じ額が支払われるわけではない、人々が何を見たいかの問題だ、という論法です。さらに、試合をもっと面白くするためにリムを下げてはどうか、とも述べています。

この場では共演のライアン・クラークが、選手たちはNBAと同額を求めているのではなく同じ収益分配を求めているのだ、と正しく訂正していました。それでも議論は噛み合いません。翌2025年にはTwitchの配信で、高校生のマクドナルド・オールアメリカン選抜ならWNBAオールスターに勝てるという趣旨の発言もしています。最終的には所属するネッツから、WNBAについて語るのを控えてほしいと要請されるところまで行きました。

ブラウンの批判は、発言の中身よりも姿勢に向いていました。試合を見ていない人間が競技を語ること、womanではなくfemaleという語を繰り返すこと。リムを下げろという主張に対しては、自分はダンクしないのに私たちにはダンクを求めるのか、と切り返しています。ここが核心で、彼女が怒っていたのは金額の話ではなく、当事者に一度も意見を聞かないまま外側から評価が下されることでした。

謝罪の価値は、次の発言で測られます

なぜ今なのか。背景を並べると、この2年でWNBAを取り巻く数字が完全に変わったことが効いています。2026年3月20日にWNBAとWNBPAは歴史的な労使協定で暫定合意に達し、リーグの発表によれば選手たちはプロスポーツ史上でCBA間の昇給幅として最大の上げ幅を勝ち取りました。人々が何を見たいかで報酬は決まるという2024年のポーターJr.の市場論は、皮肉なことにその市場そのものに追い抜かれた形です。

タイミングも象徴的でした。この対談が広まった翌日には、選手会長として長く交渉の前線に立ってきたネッカ・オグウミケが今季限りでの引退を表明しています。リーグの経済的な地位を押し上げた世代が退場していく週に、かつての批判者が謝罪した。偶然の並びではありますが、女子バスケットボールを外から語るときの作法が変わりつつあることを、これ以上なくわかりやすく示していると思います。

ただし、謝罪そのものを手放しで称賛するのは早いはずです。ポーターJr.は過去にも、家族に女子バスケ経験者がいることや、幼なじみのソフィー・カニンガムが擁護してくれたことを持ち出して火消しを図ってきました。今回が本当に違うのかどうかは、次に彼がWNBAについて口を開いたときにしかわかりません。逆に言えば、彼が今後どう語るかは、外野の語り口全体の変化を測る手ごろな物差しになります。

関連情報

WNBAは2026年のレギュラーシーズンが残りわずかとなり、プレーオフ進出とシード争いが最も熱い局面に入っています。今回の対談の全編はポーターJr.のポッドキャスト「Curious Mike」で公開中です。彼が所属するネッツのシーズンはこの秋に開幕予定で、そこで再びWNBAについて質問が飛ぶかどうかも、ひとつの見どころになりそうです。

引用:https://www.basketballnetwork.net/wnba/michael-porter-jr-apologizes-for-his-controversial-wnba-remarks

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です