レイカーズの3年契約を蹴って2年1240万ドル、クミンガが選んだ短期の執念

 

フリーエージェントだったジョナサン・クミンガが、ティンバーウルブズと2年1240万ドルで合意しました。2年目には選手側のオプションが付きます。代理人のアーロン・ターナーがESPNのシャムズ・カラニアに明かした内容として報じられたものです。額面だけを見れば、23歳のフォワードにしては控えめな契約に映ります。ところが中身を追いかけると、これは金額を捨てて主導権を取りにいった契約だということが見えてきます。

1240万ドルという数字が意味するもの

ミネソタが用意したのは、残っていた最大の補強枠であるタックスペイヤー・ミッドレベル例外でした。金額としては上限に近く、これ以上は出せないという性質のものです。そこにチームは、空いている先発パワーフォワードの座を組み合わせました。アンソニー・エドワーズ、ラメロ・ボール、ジェイデン・マクダニエルズ、ルディ・ゴベアと並ぶポジションです。

競合はレイカーズ、ブルズ、ブレイザーズでした。ESPNの報道によれば、レイカーズはサイン・アンド・トレードの形で3年・年俸1200万ドル超に加えて同じような先発の役割まで提示していたといいます。総額では明確にレイカーズが上でした。それでもクミンガはミネソタの短期契約を選びました。来夏にもう一度フリーエージェント市場に立てる立場を、上積みされた1年分の保証よりも重く見たということです。

契約を成立させるため、ティンバーウルブズは控えウイングのジョシュ・グリーンをトレードするか、行き先が見つからない場合は土曜の期限までにウェーブしてストレッチ処理する必要があるとも伝えられています。ロースターの帳尻合わせまで含めて、球団側もそれなりのコストを払った補強です。

2年連続でもつれたフリーエージェンシー

クミンガにとって、長引く交渉はこれが2度目です。昨夏はウォリアーズとの制限付きフリーエージェント交渉が10月のトレーニングキャンプまでもつれ込みました。ウォリアーズは3年7500万ドル(3年目はチームオプション)という枠組みを提示しましたが、最終的にまとまったのは2年4680万ドル、2年目チームオプション付きの契約でした。この時点ですでに、クミンガは長い保証よりも短いサイクルを選ぶ姿勢を見せていたことになります。

ドラフト7位で指名した球団との関係は、2026年2月にウォリアーズがクリスタプス・ポルジンギスとの交換でクミンガをホークスへ送ったことで終わりました。ホークスでは東カンファレンス6位までのスプリントに貢献し、ニックスとの1回戦6試合ではベンチから平均26分の出場で13.7得点を挙げています。それでもホークスは6月下旬、2430万ドルのチームオプションを行使せず、クミンガは無制限フリーエージェントになりました。

つまり2430万ドルのオプションを断られた末に、年平均620万ドルという契約に落ち着いたことになります。わずか1年で市場評価がここまで動いた事実は、それ自体が今のNBAの契約環境を映しています。

短期契約という賭けの勝算

クミンガは23歳で、キャリア通算334試合、うちプレーオフ40試合を経験しています。2年目のオプションを行使しなければ、24歳から25歳の年齢で再び市場に立てます。若さが値段になるリーグで、この年齢差は無視できません。

ミネソタ側の口説き方も徹底していました。ESPNによれば、エドワーズ本人がリクルートの前面に立ち、球団社長のティム・コネリーはマイアミまで出向いて4時間の面談を行い、クリス・フィンチ・ヘッドコーチとも実のあるやり取りがあったといいます。

そして皮肉なことに、クミンガのキャリアで最も強い印象を残した数字は、この新チームを相手に残されたものです。2025年のプレーオフ2回戦、ウォリアーズの一員としてミネソタと戦ったシリーズで、クミンガは平均20.3得点、フィールドゴール成功率54.3パーセントを記録しています。当時止められなかった相手を、今度は同じユニフォームで使う側に回るわけです。

開幕までのスケジュール

ロースター整理の期限は土曜に設定されており、ジョシュ・グリーンの処遇が決まった時点でこの契約は正式に固まります。ティンバーウルブズは2026-27シーズンも西カンファレンスの上位争いに名を連ねる構成で、クミンガがどこまで先発の座を握り続けられるかは、開幕からの数週間で早々に見えてくるはずです。

引用:https://www.espn.com/nba/story/_/id/49736014/jonathan-kuminga-reaches-2-year-deal-minnesota-timberwolves

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